kenchan-tsuruoka 201704

 庄内の食べ歩きは3月末日を以って終わったかと思ったら、倅が鶴岡に勤務地を得て引っ越したため、その応援のため4月1日の土曜日、またもや庄内へ。
 その倅がケンちゃんラーメンを食べたいというので、「ケンちゃんラーメン鶴岡店」を初訪問。

 この店はかつて、現在の場所から200mほど離れたところにあった「ケンちゃんラーメン羽黒店」が店舗を新しく移して開いた店だと思う。
 羽黒店の住所は「鶴岡市羽黒町押口字升ノ内」だったけど、新店舗は「鶴岡市大宝寺字中野」なので、「鶴岡店」と名を変えたというわけなのでしょう。

 今は無き以前の「羽黒店」には、ほぼ10年前の2007年5月に訪れており、その時のインプレはこちらになります。
 旧店舗は屋根が低くてしもた屋風の印象すらあったものでしたが、いまの店はそれとはうって変わって、すっかりこぎれいなものになっていました。

 中華そばの「普通」の味ふつう、750円。
 香り、味、見た目、食べ応えなどはケンちゃん各店共通のインパクト。どの店で食べてもうまいねえ。

 この店独特だと思われる点を2点。
 麺は、ここの場合他店と比べるとさほど太さはなく、平打ちのものをしっかり手もみしてぴらぴらになっているもの。山形店のようにもぐもぐと麺を噛む必要はなく、喉越しという点ではなかなか優れた味わいです。
 また、豚肉のチャーシューがしっかりとした噛み応えのあるもの。近時流行りのトロチャーシューの対極をいくものですが、他店では味わえない存在感に好感が持てます。

 麺量は、さすがのケンちゃん。多いんだな、これが。300gぐらいはあるのだろうな。ということはつまり、「普通」でも一般店の大盛りぐらいはあるということだ。
 では、この店の「大盛り」とはどのぐらいの麺量なのだろう。試してみたい気もするが、自分はもう食べ切れないのだろうな。
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narumi 201703

 旧櫛引町の「中華料理なるみ」。2015年4月以来、約2年ぶりの再訪となります。
 前回は五目焼きそばを食べたので、今回はラーメン類だな。

 地元民からの信頼が厚く、加えて大衆食堂としての実力もあり、評判の店と認識しています。
 18時頃に訪問した今回も、団体の懇親会や家族連れの会食などで大賑わい。座敷、テーブルはほぼ満席でしたが、カウンターが空いていたので、そこに陣取って、中華料理ずらりのメニューを眺めます。

 メニューのラーメン類は、ラーメン(味噌・しょうゆ・塩)・・・という形の表記になっており、モヤシラーメンもネギラーメンもマーボーラーメンも、みんなみそ、しょうゆ、塩が同料金になっています。
 その中から今回は、野菜ラーメン(味噌)750円をお願いしました。

 中華料理店ということで、麺はおそらくどこかの製麺所から取り寄せたものを使っているようで、これ自体には格別の印象はありません。
 しかし、野菜についてはなかなかスバラシイ。強火で浅めにガッと炒めた野菜がとてもおいしいです。投入されている種類も豊富で、気づいたものを書けば、モヤシ、キャベツ、タマネギ、ニンジン、ニラ、タケノコ、キクラゲ、マッシュルーム、そして豚バラ肉。
 タケノコやニンジンはモヤシの形状に合わせて細くカットされており、そのあたりにも中華料理本来の細やかな気配りが感じられます。

 味噌味のスープはサッポロ風。ラードで味が調えられていますが、口当たりはまろやかでくどさがなく、やさしい感じがしました。

 アパートを引き払い、庄内での勤務をすべて終えた2017年3月31日の夜。車に荷物を積んで自宅に戻る途中に寄った、庄内での食べ歩きの平成28年度最後の店となりました。
itagaki 201703

 今年2月にオープンしたばかりの鶴岡市家中新町「麺屋いたがき」を初訪問。
 平日12時ちょい前の到着でしたが、7台分ある駐車場は何台か空きがあり、暖簾の外で1組が並んでいる程度の混み具合。これだったらラッキーなほうかな。

 得入りらぁめんの大盛り、930+10円。
 普通盛りは麺200g、大盛りは300gですが、大盛り料金は10円! これは大盛りをいくしかないでしょう。

 醤油らぁめんが680円で、これにトッピングセットの「得入り」250円を入れたものということのよう。
 それらは、厚手のチャーシュー3枚、メンマ、味玉1/2、板海苔、味付ネギなど。
 それぞれ手抜きのないラインナップでしたが、とりわけ味付ネギは全体の味を引き締めていたと思います。

 そして、麺がいいなあという印象。わりかし太めの多加水で、そのもっちり感がとびきりで、絶妙です。
 背脂がたっぷり入ったとんこつ味のしょうゆスープ。スープの量が少なめだということもあるけれども、おいしいので全部いただいてしまった。
 でもこの強めの脂は、胃腸にはあまりよくないかもしれません。大盛りで具沢山なので腹もちもやたらとよく、食後は彼らが懸命に消化に当たっている様子がアリアリでした。
ginga 201703

 初訪問。温海の名店「久太」で修業した人が旧櫛引町の下山添に開いた店。テレビで紹介されたばかりなので、開店時間直後の時間帯でもけっこう繁盛していました。

 ここに来たならはじめは基本の中華そば700円を食べるべきでしょう。
 麺は縮れとストレートから選べ、好みの縮れをチョイスです。

 運ばれてきたときの香りがすごくよく、店の気合の入り方を実感。かなり凝った感じのスープですが、口当たりがあっさりしていて、ああうまいなと素直に感じられるもの。複雑なくどさが寸分もないにもかかわらず、含めば思わず目をつぶってしまいそうな恍惚感のあるスープです。こういうスープを求めている人は多いのだろうなと思料したところ。

 麺は細麺。手もみが効いていて、のど越しがすごくいい。このあたりも実はしっかり計算されてのものなのでしょう。
 分厚いトロチャーシューが2枚というのも人気の秘訣。

 このやさしい味を若い者たちはもの足りないと感じるのかもしれませんが、あっさりでありながらこの奥深さをつくりだしていることに、自分は舌を巻きます。
 前日「龍上海」の赤湯ラーメンを食べて“くどい旨み”を存分に味わっただけに、その対極にある“あっさりの旨み”もこれまたアリだよなあと思ったところです。
 ま、700円って、けっこういい値段ですけどね。大盛り200円だし。
ryushang-tsuruoka 201703

 鶴岡市日出にある「龍上海鶴岡店」を初訪問。
 龍上海は大好きで、その名を全国にとどろかせた辛味噌ラーメンもうまいのだけど、自分はここの醤油ラーメンも好きなのだ。
 龍上海だったらなにも庄内地方で食べる必要性は薄く、山形の自宅近くには山大医学部前店があるし、なんならちょっくら赤湯本店までドライブがてら行ってもいい。そんな考えで、これまで鶴岡店はナナメ見するにとどまっていました。
 しかし、この店の味を知らずして龍上海の全貌は語れないではないかと思い直し、このたび行ってみたところデス。

 職人肌のオヤジが無口、無表情で黙々とラーメンをつくる――という店ではなく、夜でも照明が明るく、ジャズのBGMが流れ、きりっと薄化粧をほどこした女性ホール担当がいて、テーブルが脂っこくないという、居心地のいい店です。
 メニューは味噌と醤油。それらのノーマルとチャーシューメンの4種で、大盛りは100円増しと良心的です。

 赤湯ラーメンの大盛り、680+100円。
 メニューに書いてあるとおり「赤湯ラーメン」と頼むと、店のオネーサンは「醤油でよろしいですね」と確認し、厨房には「中華一丁」と伝達。そうだよな、ここでは「醤油を」と頼めばよいのだった。

 結論から言って、すごくいいラーメンでした。
 龍上海は、本店と同様の味を追求する店と、やや独自の味を求めていく店の2タイプがあるように思います。山大医学部前店や米沢店などが前者に入るのですが、この鶴岡店もそのようです。だから、龍上海好きにはドストライク!

 龍上海各店に共通する独特の煮干し風味を湛えたスープは、表面全体に厚めに脂が浮き、湯気が立ちません。それにレンゲをさし入れ啜れば、醤油の香が立ち美味。
 自家製手もみのもっちり太麺は、おれの好きな麺ってのはこれだったのだなと思い出させるスグレモノ。大盛りにすればそれをいかんなく食べられて幸せな気持ちになれます。この麺を我慢して腹八分でとどめるなんて愚の骨頂だと言いたい。
 デカいバラチャーシューが2枚、龍上海らしくメンマがザクザク、無骨に切った輪切りのネギも本流龍上海と同じです。

 ホンモノの龍上海の味をいながらにして食べられるようになった庄内地方の皆さんは果報者の集団です。
 ああ、んまかったなあ!

 ちなみに県内の龍上海は、赤湯本店、米沢支店、山大医学部前店、栄町支店(南陽市)、宮内店、山形店、高畠店、東根店、鶴岡店と9店ある模様。これで未訪店は東根店のみとなりました。
zetton 201703

 鶴岡市道形町の羽州浜街道沿い、今年2月に開店したばかりの「麺や絶豚」を初訪問。
 ここにはかつて「麺処仁」というラーメン屋があったのだけれども、一度も入らないうちに店を閉めてしまい、しばらく空きテナントになっていたのでした。

 この日の最初の客として入店。
 メニューからこく出汁みそバターラーメン700円をチョイス。
 女性店員さんから「以上でよろしいですか?」と訊かれ、その口調にふつうはサイドメニューを頼む人が多いのよというニュアンスを敏感に感じ取り、肉みそ丼(単品150円、ラーメンとセットの場合100円)を合わせてみました。

 ラーメンのほうは、楕円形のどんぶりがユニーク。初めて見ます。
 スープの味は今どきのラーメンのレベルを満たしており上等。
 ミズナをトッピングするあたりが今風だけれども、そういうことには格別メリットは感じていません。彩りは多少よくなるかもしれませんが、味自体がよくなるわけではありませんので。

 メンマは、むしろタケノコの細切りと言ったほうがしっくりくる歯応えのいいもので、ほかでは見かけないオリジナルです。でも、しんなりとして煮汁の味がするフツーのメンマのほうがボクは好きだけどなぁ。
 麺は、自家製だそうで、あまり黄色くない中太ストレート。それぞれの好みがあるのだろうけれども、自分の場合中華麺は黄色くて手もみの縮れが入っているほうが好きなので、まあ、ふーんといったところ。ストレートだと啜り具合もそうめんっぽいんだよな。

 基本のアゴ出汁正油とみそのラーメンが500円というのは安いです。しかしそれがピリ辛になると100円増しだし、“こく”出汁みそになると100円増し。
 そしてそのこく出汁みそにバターが入るとまた100円アップするのですが、入っていたバターの大きさ、厚さははっきり言ってしょぼい。もしこのバターが入るかどうかで100円の違いがあるのであれば、バターはやめておくべきでしょう。

 肉みそ丼は、100円ならばリーズナブルでしょう。おいしかったです。
kuroba 201703

 3月も押し迫ったある日の昼、鶴岡市淀川町の「クロバ」を初訪問。
 仕事の関係からこの3月いっぱいで庄内を離れることになり、庄内地方の食堂めぐりも大詰め。鶴岡市内の店もずいぶん巡らせてもらいましたが、ここはまだだったのです。

 ここに行くなら「田舎みそラーメン」800円を食べようと決めていました。山菜と納豆が入るというユニークなものです。そんなの食べたことないものな。
 「田舎」は方言で「ぜんご」と読ませるようです。

 直径が大きく平べったいどんぶりにて登場。納豆の香りがします。ひきわり納豆を使っていて、スープにうっすらととろみがついています。啜れば美味。
 麺にかけられた具は極めてユニーク。山菜だというから、山菜そばで見かけるようなミックス山菜がそのまま入っているものを想定したのですが、さにあらず。炒めた豚肉となめこ、ワラビ、筍ですよ。豚肉のバタ臭さがいいじゃないか。
 納豆と山菜と豚肉のコラボ。こういうコンビネーションを思いつくヒトというのは、おそらくこの店の主人をおいてほかにはいないのではないか。
 意外性に加えて、不思議にうまいということにもオドロキを覚えたところです。

 麺はやや細で、さほどの特徴は感じませんが、それなりにおいしいです。
 メニューには、中華麺、蕎麦、うどん、餃子を自家製で供していると誇らしく書かれていました。

 いやぁ、食べに行った甲斐がありました。このユニークさは抜群でした。
akaten 201703

 以前から狙っていた赤点ラーメンに初潜入。
 醤油系のラーメンだけでも中華そば、赤点ラーメン、支那そばと3種類あり、赤点ラーメンは4代目まであり、さらに味噌系、塩系もありと、もう、何を食べようか迷ってしまいます。
 店を一人で切り盛りするおじさんに相談して、店名を冠し「旨みとコクを凝縮した赤点の自信作」だという「赤点ラーメン」670円を選んでみました。
 ココは背脂を多用するラーメンが人気のようですが、その時はそういう気分でもなかったし。

 立派じゃないですか、このルックス。
 ネギ2種というあたりがスバラシイ。
 チャーシューはぐるぐるが2枚と、一口サイズくらいはあるはじ肉。
 ほかにメンマ、ホウレン草、煮卵、ナルトと、ラーメンに入るべき基本具材が見事にラインナップされています。

 スープの味わいは、野菜や生姜で臭みを消した、ほんの少し強めのブシ風味を感じるまさに旨み凝縮のスープ。これはけっして赤点ではなく、上出来だと思う。

 麺は、平打ち、やや細めのものを熟成させた透明感のあるもので、手もみの縮れが強く、この地域としては珍しいタイプだと思う。
 ひちゃひちゃとした食感もあり、細麺特有の“飲み物”的な感じも出ていて米沢ラーメン寄りですが、それともまた異なる独特の味わいでした。

 食べ終わった後で気づきましたが、ごろりとしたはじ肉は、時々チャーシューの切れ端が「当たり」として入ることがあるのだそう。
 支払い時、おじさんに「当たりでした!」と告げると、にっこり笑って「またどうぞ」とのこと。
 この内容で670円は値打ちものと言っていいでしょう。
maruden 201703

 鶴岡市西新斎町にある「まる伝らぁめん」を初訪問。
 羽州浜街道と並行して走る1本北側の通りにあり、「うえの食堂」だったところを改装して2016年1月にこの店ができたようです。

 この地では多くない、豚骨ラーメン専門の店。自分は豚骨はいいのだけど、あの細麺ストレートがあまり食べた気にさせてくれないので、九州系はどちらかというと敬遠気味になっています。
 そうは言っても、一度は食べてみなきゃワカランからね。

 元気のいいお兄さんたちの経営で、入店すると右手の食券機で券をドウゾと。ほかにも○○が季節限定だとかおススメは△△だとか調理などをしながら叫んでいるのだけど、やみくもに早口でかつ別の方向を向いてしゃべっているので、客(ワタシですね)にはまったく伝わっていません。騒がしいだけでホスピタリティがなく、改善したほうがいいんじゃないかと思う。

 塩、醤油、味噌、熊本らーめんとある中から、あえて人気No.4のまる伝味噌豚骨らぁめん780円の太麺をチョイス。
 メニューによれば、「柑橘系が香る少し変わった味。他店にはない豚骨みそでクセになるスープ。細麵と太麺選べます」とのこと。
 そうそう、“とんこつ味噌”ってところに惹かれたワケですよ。

 太麺は、このあたりで食べる標準的な麺の形状をしており、味的にも地元製麺所のものかなと思われるもの。したがって違和感なくいただけてうれしいのですが、九州ラーメン狙いで来た人にとってはこれは違うだろと言われそう。

 その麺に絡むのが、ド迫力のこってりとろりとした豚骨スープ。濃厚で美味。そうは言っても臭みはほとんど消されているのでご安心。これまた九州通にはもの足りないのかもしれませんが。
 柑橘系? あまり感じませんでしたが。

 チャーシュー、海苔、ほうれん草、煮卵、ネギなどがトッピングされて、表面的にも華やかです。高菜とかキクラゲ、それにメンマは入らないのですね。

 しかし、麺が少なめ。替え玉100円を追加することを前提としているようなところがあり、そうすると値段設定は高めだなと感じます。
 細麺の替え玉を追加して2つの麵を楽しむべきなのでしょうが、今回はパスしました。細麺は今後に期待としましょう。
hori 201703

 酒田市宮海のR7街道沿いにある「麺家ほり」を初訪問。ずっと前からリストアップしていて、このたび2年越しでの入店となります。

 ワンタンメン800円。
 写真のとおり、秀逸な麺姿。おっとりしたところのある理知的な女性といった感じでしょうか。(コラ!)

 まずはスープをと啜ってみると、流行りのWスープなどとは違う、わりとシンプルな感じ。しかしそれでいて丁寧な出汁取りをしているなと感じ、優しげな味がします。
 少しだけコクを足したくなり、卓上のブラックペッパーを振って味を引き締めてみました。
 おいしい。街道沿いのラーメン屋の域を超えている味わいだと思います。

 手もみ自家製を謳う麺は、それほど強い自家製感はなく、したがって個性的なものにはなっていません。でも、特徴がないのになんだかうまいのだな。言うなれば、主張をしない、奥ゆかしさを備えた性格美人。(コラってば!)

 ラーメンから150円増しとなるワンタンは、色白で初々しい。(・・・。)
 ワンタンをてるてる坊主に例えれば、顔の部分に入る肉は固まり感がなく、皮に穴が開くと小さい具がスープに拡散してしまうタイプ。こういうのはカップのワンタンメンでお目にかかることがあるけど、店で食べたのは初めてかもしれません。
 でもって合羽の部分は、薄々で裾の長~いもの。薄いのでふわふわ。したがって、ワンタンを茹でる前の形のままで食べることは難しくなっています。

 具も秀逸で、2枚のチャーシューの厚みは5mm近い厚いものだし、新鮮な刻みネギが辛さを保っていて美味だし、メンマも標準タイプがたっぷりでした。

 想像していたものを数段上回る上出来のワンタンメンでした。拍手です。
kin-nishiki 201703

 酒田市上安町、ハローワーク酒田近くの路地にある「きんちゃんラーメン錦食堂」を初訪問。
 昔からの建物の小さいラーメン屋さんです。入店すると、いかにもラーメン屋らしい煮出したスープのいい香り。週末の訪問だったからか、開店直後の店内は静か。60代ぐらいの夫婦の切り盛りです。
 このあたりにはハローワークのほか警察署や国土交通省の工事事務所などがあるので、平日ならばそれなりに需要があるのでしょう。

 特製きんちゃん野菜ラーメン600円。
 おじさん、これで600円はないでしょ。
 そんなことを言ってしまったならば、真面目そうな店のオジサンは「すみません、それでは500円で結構です」とか言い出しそうな雰囲気です。(笑)
 いや、そうではなく、このつくりで600円は安すぎるぞ、と言いたいワケです。

 見てください、この具だくさんなトッピング。名前のとおり野菜がたっぷりなのに加え、味のついた挽肉、コーン、ワカメ、メンマ、それに煮卵まで入って表面びっしり。ネギ、ニラをぱらりと散らして、なかなかにゴージャスでしょう?
 感覚的には、他店ならば750~800円はするでしょう。ブルームに載っている一部の540円メニューよりも、こちらのほうがお得感があると思います。次回以降使える大盛り無料券まで付いているし。
 麺も手抜きがなく、少し寝かせて透明感が出てきているプリプリッとした弾力性の強い麺で、なかなかおいしゅうございました。
 具が多いので、スープが温くならなくする工夫が必要かもしれません。また、高望みすぎますが、これにチャーシューの一切れも入れば天下無敵でしょう。

 表通りに面していない路地にも、優れた店はあるものです。
ajisai 201703

 3月の昼の時間帯に、庄内町余目の「あじ彩」を1年8カ月ぶりに、3回目の訪問をしました。
 町内では珍しい本格中華料理店を謳っており、人気店とあって満員。少し待っての着席となりました。

 前回は五目あんかけ焼きそばを食べたので、今回は汁ものの、店名を冠する旗艦メニューと思しき「あじ彩ラーメン」880円をいってみました。

 塩仕立ての五目あんかけラーメン。とろみの度合いは標準的もしくはやや強めといったところ。
 画像には写っていませんが、五目あんの海鮮系具材が極めて充実しています。
 白眉は牡蠣。ラーメンの具材にはそぐわないほどの大きな牡蠣が1個。牡蠣本来の風味がすばらしく、プリッとした食感がたまりません。
 ほかには、いずれも大きめのホタテ4、イカ3、海老2だったでしょうか。
 これらをあんの下にそっと隠しておくという奥ゆかしさは、余目人特有の性格の故なのでしょうか。(冗談です)
 これだけの具材が入って、余目らしい満点ボリュームであれば、高めの価格設定もうなずけようというもの。

 味はハイレベル。それでいて庶民的。量もあるし、申し分のない中華料理店といっていいと思います。
tsubame 201703

 鶴岡市大塚町、羽越線が目の前にあるという立地の「らーめんつばめ」を初訪問。2016年2月開店だそうです。

 みそらーめん700円。
 このスープ、美味です。白味噌が強めの合わせ味噌? 少し小麦粉か何かでとろみがつけられているようで、あっちち。身体が温まります。というよりも、口が火傷しそうです。
 まろやかな味がよく、800円の辛味噌ラーメンよりも、こちらのノーマル味噌ラーに卓上の七味を多めにかけて食べたほうがうまいのではないかと思います。

 強めに火を通された野菜。サッポロ系のように煮出してあります。タマネギがいい仕事をしています。チャーシューもしっかり。
 麺は、サッポロ味噌にしっくりくる多加水中太のウェーヴですが、本場のような黄色味は敢えて演出していない模様。もっちりした食感は秀逸です。

 量的にやや足りないような気がしたので、メンマドン80円を追加。それってメンマがドン!と皿に盛られて登場するのかというとさにあらず。小ライスにメンマが数本と白髪ネギがのってくるというものです。
 コイツにうっすらと卓上のラー油をたらしてぱくぱく。メンマの塩味だけなのでごはんが余る。それは計算ずくで、残ったご飯にレンゲでおいしい味噌スープを数回かければ最高のおじやに。それをはくはくと啜ればこりゃシアワセではないか。

 ああ、うまかった。
 店は明るい感じがするし、フロア担当のお姉さんは笑顔がよくてやさしいし、店内のポップもいろいろと凝ったところがあってユニークで、いい店ではないか。
 ラーメンの種類はもちろん、サイドメニューがいろいろあるので、リピーターは多いのではないかと思われます。
saika-ohmiya 201702

 酒田市大宮町の「中華料理彩華」を初訪問。「since1971」だそうで、つまりは店を開いてから46年目ということらしいです。
 なお、同じ読みの「サイカ」でも、先に赴いた同市北新橋の「中国料理菜花」や駅東の「斉華」とはもちろん別の店です。
 夕食には少し早い夕刻の時間帯、客は終始自分だけの貸し切り状態。かつてはこういうのは居心地がよくないと思ったものだけど、この頃はこの静かな店内に身を置いて寛いでいる自分がいます。ずいぶん図々しくなったものです。

 広東メン600円。ん、600円?! そりゃ安いでしょう。今どきラーメンだって650円はするぞ。店のメニューの中でもこれが特に安い設定のように思います。
 そんなわけで、どういうものが運ばれてくるのか興味津々で待ちましたが、・・・上等ですよ、コレ。

 しっかり広東麺しているし、プリリとしたむき海老が2個入っているし、豚肉も多め。
 その豚肉は定番のバラ肉ではなく、油気のないパサリとした赤身、というよりもホルモン系に振れている部位のようです。何らかのこだわりをもって意図的にこの種の肉を使っているのだろうと思量しますが、個人的には食べ慣れているバラ肉のほうが好きかもしれません。

 五目あんは、スープの色よりも若干白っぽい色で整えられており、いい感じのとろみ具合です。
 手づくりにこだわっている店のようで、麺も寝かせて透明感を湛えた、間違いなく自家製麺。手づくり感があるために少し短くちぎれ気味ですが、おいしいのでレンゲを除けどんぶりを持ってスープとともに完食です。

 いやあ、酒田。
 酒田ラーメンもいいし、酒田の洋食もいい。居酒屋もいい魚料理を出すし安くて量が多い。それらに加えて、中華料理店だっていいところが多いと思う。ココ「彩華」もそのひとつだ。

kamechan 201702

 夜は居酒屋なのだけど昼は完全にラーメン屋になって大はやりだという、酒田市亀ヶ崎の「自家製ら~めんかめちゃん」を初訪問。

 飛魚ら~めん、背油ら~めん、煮干ら~めんの3種類があり、それぞれ小・中・大、細麺・太麺が選べるシステム。
 その中から、背油ら~めんの中(麺250g)、太麺、700円にしてみました。
 ライスは無料で、室内に置かれている大きなジャーから好きなだけ取っていいようなので、小どんぶりにさらりと1膳、プラス漬物2種をいただきます。

 ラーメンは、なかなか個性的。濃いめの醤油色スープの全面を背脂が覆っています。啜ってみれば見た目どおり醤油香がしっかり。これに卓上のブラックペッパーを多めに振りかけて啜り直すと、ぐっと味にコクが出て引き締まった感じでおいしい。背脂は濃厚ですが、苦になるほどのでろでろ感はなく、万人向けに近いと思う。

 自家製を謳う麺も独特で、平打ち、ぐりぐり縮れ、まさに小麦色と言っていい色合いの太麺で、近時食べたラーメンに照らせば、「満び」の麺とよく似ているかもしれません。
 箸で持ち上げれば、麺先に付着した背脂がピンピンとテーブルに飛び散り、そのさまは見ていて楽しい。もちろんそれが自分の顔や衣服に飛んでこないうちは。(笑)
 ついわしわしとかっ込んでしまいますが、この類いの麺はそういう食べ方が相応しいのだと思う。満びもケンチャンラーメンもそうだもんな。

 薄々の小口切りにした白ネギがスープの脂を吸っていて、それと麺をいっしょに啜れば至福感の高いおいしさが口腔に広がります。
 メンマもチャーシューも抜かりのないハイグレード。
 でもって、麺を食べ終えた塩味強めの背脂スープにライスをどぼりと落とし込み、レンゲではくはくとかっ込むのもまたうまし。

 食べ終えた食器を自分で返却口まで運んで精算。当たりの店。楽しかったし、おいしかったです。
saika 201702

 正式には「中国料理菜花北新橋本店」というのでしょうか、北新橋の橋の袂にある店を1年8か月ぶりに再訪しました。
 正宗タンタン麺を食べた2015年6月の初訪時のインプレはこちらです。
 前回同様、今回も「MyBloom」を使っての訪問で、第5弾本の16食目。

 麻辣湯麺(マーラータンメン)、850円のところを540円で。
 本に載っていた写真よりもトッピングの鶏肉が多く、全体のルックスも今回食べたもののほうが立派です。

 四川山椒と四川豆板醤を使った香り豊かなピリ辛ラーメン。上級中華料理店で出くわす大陸的な味わいのある名品。食べていて、これを540円でいただいていいのか?!との罪悪感のような感情が湧き上がります。そうこうするうちに顔や頭部からじわじわと汗も湧き上がってきます。
 口が痺れ、唇がひとまわり分厚くなったような感じがし、アヒアヒとなりながら食べ進めますが、モヤシとニラに辛いスープがほどよく染みたところがすごくおいしい。
 麺は、自家製ではないかもしれませんが、中国料理店のものとしては凝ったつくりのもっちり麺。

 あー喰った。ボトルで供される冷えたウーロン茶?がウレシイ。
 フロア担当のお兄さんの言葉遣いがちょっと面白いし、ここではブルームを使わないで本格中華を味わってみるのもいいかもしれません。
mikazuki-ekihigashi 201702

 ある日の夕方、店舗が新しくなった酒田市駅東の「三日月軒駅東店」を初訪問。
 まだ建材の匂いが残る新店舗。入ると客はいず、店の主らしきいい歳のオジサンが店の椅子に腰かけてテレビを見ていました。「らっしゃい」と立ち上がり、注文を待っています。
 メニュー札の中からワンタンメン700円をチョイスしてその主風に告げると、厨房に「はい、ワンタンメン!」とつないで、また腰かけてテレビを見始めます。おじさんおじさん、やる気ないでしょ。(笑)
 結局店を出るまでこのおじさん、座ったままで何もしなかったな。厨房にいる女性二人だけが働いていましたね。

 まずは澄んだスープ。ああ、いい味。ホッとする昔ながらのあっさり味で、奥に独特の甘みが見え隠れ。これは技だよな。
 数口啜ってその後にブラックペッパーを使ってみましたが、入れないで素朴な味のまま食べたほうがよかったかもしれません。

 麺は細麺。箸でざっとすくい上げ、フッフッと息を吹きかけてずずっと啜ればもう、うまいのなんの。こういう麺はあまり噛まずに喉越しを楽しむのがよいと思う。
 ワンタンは酒田風のひらひらがたっぷりで、チャーシューはモモっぽいのが2枚。つまりは酒田ラーメンを見事に体現した1杯と言っていいのではないか。

 しかし正直言うと、昔ながらの極めてオーソドックスなつくり及び味ではあるけれども、今一つパンチ力が感じられません。
 また、喉越しがよすぎてか、量的にまだいけるぞという感じ。150円増しの大盛りをいくべきだったかもしれません。

 店は新しくなったけれども、ラーメンは依然として伝統的。
 古典が好きな者にとってはここに行けば老舗の味を味わえるのがうれしいですが、この製法のラーメンが多くの大衆からこれからも受け入れられ続けるのかどうかという点については、多少心配な気もしないではありません。
manbi 201702

 ここって混むんだよなあ。でも、どうしても食べたい。
 ということで、1年1か月ぶり3回目の訪問。

 らーめん、岩海苔らーめんと食べてきているので、今回は何気なく味噌らーめん900円を太麺、あっさりにて注文。
 前金制。店のおばちゃんが元気で早口でフレンドリー。「いま席が空くからちょっとだけ待ってくれの」と。いいなあ、庄内弁。

 ほどなくカウンター席に着席。しかしここからも待ち時間が長いです。太麺を使っていることもあるのでしょうが、調理のオペレーションがよくないと見ました。
 このあたりの事情は前回のレポートでも書いていますので、ご覧ください。

 運ばれてきたものを見て仰天。なんでこんなにどんぶりがデカいんだぁ! そんでもって麵も野菜も大量でやんの。
 麺は、満び特有のぐにぐにの平打ち太麺が、おそらくは400g? 350gだという報告もあるようですが、自分の腹感覚でいうとそれより多く、1.5人分は軽く凌駕しており、1.8人分ぐらいに感じました。少し寝かせたと思われる透明感がありさすがと唸らせるおいしさなので、結局全部平らげたのだけど。

 さっと火を通した程度に炒められた野菜はシャキッとして美味、そしてこれも大量。モヤシ中心で、タマネギ、ニラ、ニンジン、キクラゲなどが入り、彩りもよろしい。豚挽き肉が混じっているのかな。

 スープが、自分好みということもあって絶品。味の決め手はラードですよ。「あっさり」チョイスでもけっこうこってり感があり、この程度こってりだったらおれは背脂が入らなくとも十分満足だ。
 どこかに焦げの香りが感じられ、これもまた味を高みに持っていっていると思ったところ。
 白胡麻がこれでもかと振りかけられているところや、塩味がそれほど強くないところも優れていると思う。

 大満足。
 「満び」は、かなりうまいがかなり多く、かなり時間がかかるという、どこから見ても「かなり」な店です。ああそうそう、店のおばちゃんも見ていてかなり面白いです。
komenoko 201702

 朝食を食べずに朝8時に山形を発って庄内へ。庄内では11時から、夕刻まで続く寒い屋外での用事がある。何か腹に入れておかないと。
 コンビニという手もあるが、人生は限られた食事回数しかないのに、その貴重な1回をテキトーなもので胡麻化したくない。そう考えて、たしか米の粉の滝ドライブインの満々ラーメンが朝9時開店だったことを思い出し、時間的にも好都合なので寄りました。

 1年10か月ぶり2回目。思い起こせば庄内に赴任することになった一昨年4月、やはり朝にあわただしく山形から庄内に向かう途中で食べて以来のこととなります。
 そのときのインプレッションはこちらです。

 岩のりラーメンの太麺チョイス、760円。
 麺などの印象は前回同様なので省略。

 庄内地方ではラーメンに岩海苔をトッピングしたものを、多くのラーメン店で食べることができます。磯の香りがスープの香りとともに立ちのぼり鼻孔と食欲をぐいぐいと刺激し、はまる人は多いのではないでしょうか。
 庄内の冬の味覚「寒鱈汁」にも岩海苔をのせて食べるところが多くあり、岩海苔ラーメンはそのノリと同様のものなのではないかと思います。

 ここもまた磯風味が美味。スープも庄内らしい飛魚ダシの味です。
 残念ながらチャーシューは入りません。価格をスタンダードの「満々ラーメン」と同程度に抑え込みながら、単価的に結構高い岩海苔をもりもりとトッピングするわけですから、まあやむを得ないのでしょう。
 麺量しっかり。よーし、これで夕方までタタカエル。
gokuu 201702

 酒田市大宮町の「ラーメン・ギョーザ悟空」を1年8か月ぶりに再訪しました。前回食べたネギマーボラーメンの様子はこちら。

 「MyBloom」第5弾を使った13食目となる、「もやしラーメン」540円。
 大盛り不要の充実したボリューム。普通盛りでも麺は250gだそうです。
 その麺は自家製の細ストレート。もさもさとした低加水風の食感があり、独特です。
 スープは、衒いのないわりとあっさりした醤油味で、くどくないおいしさ。
 もやしは、太くて短めのものを強火でジャッと炒めたもので、しゃきっとしておいしく、この炒め方はプロの技だと思う。もやしの量だってかなりなものだし、適度に含まれるニラの塩梅もよろしい。
 メンマもチャーシューもきちんと入り、このボリュームで540円は値打ちがあり過ぎでしょう。

 どんぶり全体から得られる印象は、庄内地方で店舗展開する「味好」のラーメンのつくりに似ていると思う。暖簾分けとか、何らかの関係があるのかもしれないと勝手に邪推したところ。
 店の切り盛りは40前後のご夫婦と思われる二人。話すと気立ての良さがわかる女性は、なんだかレスリングの吉田沙保里に似ていなくもないと見えましたが、気のせいでしょうか。