おれの場合、ラーメンを食べるならまずは麺が一流でなければならないと思っている。スープのダシのとり方やチャーシューのデキなんてものは、まぁ、極端なことを言えば、どうでもいいのである。

 麺は製麺所に任せっきりで、スープにばかり凝っているような店は、愚の骨頂である。まったくの本末転倒である。
 ――ということを、まず述べておきたい。

 そこで、佐野ラーメンである。

 これは、佐野の有名店「万里」のメンマラーメン大盛り。
 大盛りを頼むというのも、麺通としては邪道といえば邪道なのだが、おれはこの手打ち麺をたらふく食べたかった。

 佐野の各ラーメン店では自家製の麺をつくっていて、練った小麦粉を青竹で伸ばし、それをいちいち包丁で切って、客に供する。これこそ本当のそば屋というものではないか。

 食べてみると、絶妙の歯ざわりと咽越し。このモチッとした感覚は製麺所では絶対に出せないね。
 手打ちともなれば、ひとつ間違えば製麺所のそれ以下のデキになってしまうこともあろう。だからこそ、日々の研鑽と熟練が必要なのだ。いわば、毎日が是勝負。
 そうやって丹念に練り上げられた麺の一本一本を、よ~~く味わって食べようではないか。

 毎日食べても飽きのこないようなやさしい味。
 山形には手打ち中華の雄「ひろや」があるが、その麺とよく似ている。ただしひろやは、麺の太さが不揃いで、茹で加減にばらつきが出てしまうところがある。これを特長とみるか弱点とみるかは人それぞれだろうが、おれの場合やはり、万里のようなある程度の均一性を求めたい。

 さて、ここで疑問なのだが、佐野では毎日、何本の青竹が中華麺をぐにぐにやっているのだろうか? 異常に多かったゾ、ラーメン屋。
スポンサーサイト


 うへぇ、まっ黒だぁ!!
 西麻布は「五行」の焦がし醤油です。

 11月24日の夜、雨の中店を探して歩いていると、この悪天候にもかかわらず、とあるカフェテリア風の店の前では10人程度の人がたむろ。なぁにやってんだろ、このヒトたちは。 ――と思ったら、そこが五行だった。(笑)
 へぇ~、これでラーメン屋かよ、ってな第一印象。

 で、数分後に店内へと案内され、おれは焦がし味噌+味付け玉子、息子が焦がし醤油+茹でキャベツを。
 焦がし味噌のほうも、いちおう写真を撮ってみたのだけど、ただただ黒いだけで絵にならなかったので割愛。

 味はというと、もともとが博多のラーメン店と聞いていたのであまり期待していなかったのだけど、これが見事に裏切られました。
 麺は東京風の中太のストレートにソフィスティケイトされており、もっちりとしてなかなかイケル。
 そして、なんと言ってもこの焦がしスープ。単に焦げ臭いだけではありません。はぁー、ナルホド、こういう手があったのかとびっくり。コクがあってスゴウマでした。
 アッチッチなのにまったく湯気が立ち昇らないというのも不思議。かといってめちゃくちゃギトギトというわけでもない。
 さすが東京、六本木。これはラーメンのヌーベルバーグだね!

 好みにもよると思いますが、親子で一致した意見としては、スープは味噌のほうがいいね、ということでした。
 東京に行ったならまたぜひ訪れたいと思える逸品でした。


 行ってきました! 白河のとら食堂。
 白河ラーメンの元祖とも言うべきとら食堂。この店のラーメンは天下一品。今回2回目の口果報を体験することができた。二代目竹井和之氏本人が麺を茹でておったゾ。

 で、食べたのはチャーシューワンタン麺大盛り。値段は千円を超えるが、味わってみればそれは決して高いものではないことがわかる。
 ちなみにベーシックなラーメンなら630円。これは安すぎでしょ。

 麺はツルツルの手打ち。この麺だけでもおれはホント、すごいと思うが、これによくマッチしたスープがまた絶品。うひゃあ、深い!!―ってな感じですかね。
 そしてチャーシューもワンタンも、それぞれが何らかの主張をもって丼内に鎮座している。
 一般的に言ってラーメンは、店によってウリとなるパーツがあり、それを除けば凡庸というものが多いものなのだが、ココのは全部が一流。
 食べ歩きをしていて、どこかに欠点を見つけてひとりほくそ笑んだりしているのだけど(おれの場合)、とら食堂に限ってはどこにも文句のつけようがない。秀逸の一言である。

 山形の皆さん向けに言うと、金ちゃんラーメンの手打ち麺をさらにもちもちにし、スープをさらに深く洗練させたような感じ――と申しておきましょう。ま、そーゆー意味では金ちゃんラーメンもけっこうスゴイのだね。

 連れて行った、親同様ラーメンマニアの息子も、これはスゲェと唸りながら食べていた。う~む、良さのワカル奴だ。連れて行く甲斐があるというもの。

 11時40分ごろにはすでに長蛇の列。でもね、これは待つべきです。感動しますよ。