kawashimaya 201012

 セットものが充実している河島屋食堂。いつもガッツリ食べたい人たちでにぎわっていますが、今回はカツ丼700円をたのんでみました。

 見かけは素朴で、どこででも食べられそうなカツ丼です。
 しかし、その味はなかなかいい。カツの充実度を追求する店が多い中にあって、ココのカツはボリュームこそノーマルですが、このどんつゆ、このごはんの量には適量というか、卵とタマネギの中でえげつない主張はせず、単純にこれは美味いなあと感じさせるもの。

 何がいいのかということを食べながら考えていて思ったのは、卵の半熟具合がサイコーなのと、カツの衣へのどんつゆの染み込み具合が絶妙ということ。
 結局のところ、老舗が醸し出すどんつゆの美学――みたいなものが器の隅々まで行き届いているのだろうなぁ。

 加えて、味噌汁は秀逸。なめこ、豆腐に加えて麩と小さな凍み豆腐が入っていて、ダシの味もやはり年季モノ。
 自家製と思われる白菜の漬物がついて700円。納得です。
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ohtsukaya 201012

 超どろりのあんかけを体験した川西町の大都嘉屋に再訪。
 立派な中華料理を提供している様子が気に入って、自分の中ではこの界隈ではいまや屈指となっている名店です。

 今回は炒飯か五目焼きそばか餃子が10個つく餃子定食にしようと思って入店したところ、入り口のボードに今日のランチは牡蠣フライと書いてある。
 ほうほう、そうかそうか、それでは予定を変更。おれはカキフライが好きなのだ。定番メニューのほうはいつでも食べられるしな。

 その今日のランチは730円。
 コストパフォーマンスを異様に重視する(笑)おれとしては、そう満足できる値段設定ではないが、一般的にいえば極めて妥当な料金でしょう。
 大きめのカキフライが4個。もう1個加えて5個ならまったく文句はないのでしょうがねぇ・・・。
 そのフライ、新鮮なパン粉が用いられているとみえてとてもサクサクしてよろし。それにたっぷりのタルタルソースをつけて食べれば至福の極みです。

 この世には、フライを注文しておいて、やれ衣が厚いだの脂っこいだのとぐちぐち言うヤツがいますが、ソイツラはなにか勘違いをしているのではないか。
 その衣がうまいからフライにして食べるのであって、その御仁は牡蠣にわずかの衣がついてまるで素揚げのようになっている牡蠣がはたしてうまいと考えるのだろうか。
 そういう輩には、揚げたてアツアツのカキフライを、ショリショリとした噛み応えを心から堪能しながら黙って喰えと言ってやりたい。(怒)

 サーヴのしかたがおしゃれ。これに中華スープと柴漬けとごはん。
 ごはんについては、ボリュームに不満はありませんが、質については、県下に響く米どころのものとしてはイマイチ。肝心なところで手を抜いてはいけませぬぞ。
kura-shirataka 201012

 とあるプロジェクトの説明行脚の途中、午後2時を過ぎてしまった。で、遅い昼食をと、街道沿いにあるこの店に、飛び込みで。あ゛~、腹減ったぞー!

 ランチメニューがたしか3種類ほどあって、その中からミニ蟹玉丼とラーメンセット780円を。

 ラーメンに関しては、とりたててインプレを記すほどのものはない極めてノーマルなもの。
 特に麺は、まったく工夫や特徴を感じない製麺所製のもので、なんだか市販の生ラーメンを家で食べているような印象です。

 まあね、中華麺というものをどんどん一般化、汎用化していけばこんな感じになっていくわけで、オレは日本全国で通用するような正統派の麺を食べたいんだよ、ケッ――という人はこういう麺を食べたいと思っているのかもしれませんナ。

 おれはその逆で、この店ならこの麺、という具合にビミョーな相違点を追求していきたいタイプで、たとえその特徴が多少自分の舌に合わない方向に振れたとしても、ある程度は許せる。
 個性豊かな人間ならばややクセがあったとしても認めるが、平均的で没個性な優等生は評価しない。それと同じなのだ。

 次に蟹玉丼。
 これはよかった。うまかった! つまるところおれは中華料理の甘酢の味が好きなのだろうな。
 卵がもう少しやわらかければなおよかったと思う。

 ソーカツ。
 こむずかしい調子で書いてしまいましたが、これらにザーサイがついて780円ならオッケーでしょう。

 なお、反省がひとつ。
 もしかしたら午後2時という入店時間は、いったん店を閉めるはずの時間だったのかもしれません。
 やさしそうなお店の方、どーもスミマシェンでした。
daimyo 201012

 最近よく行く大明食堂。
 ココの中華そばは真面目にダシをとっていないのではないか、と個人的に思い至ったので、ならばそばはどうなのだろうかと考えたワケなのですな。

 で、もり+牛丼セット680円。
 もりそばは、これも手打ちではないと思いますが、太みのある田舎そば風で悪くありません。
 それを小さなそばちょこで啜るというのも、また悪くありません
 薬味のネギには赤い部分もあって、もしかしたら赤ネギなのかもしれません。
 全体として、中華よりも評価できるのではないか。
 ちなみに、徳利に入っているのは、追加用のそばつゆではなく、そば湯です。

 でもまぁ、なんつったってココのウリは牛丼です。
 具とご飯の量が拮抗していると思わせるほどに具だくさんなのです。
 もりそばの定価は550円。それに130円プラスするだけで、この立派な牛丼が付くということに、現下のニッポンにおける価格破壊の現状を痛感できるはず。

 その牛丼ですが、もしかしたら人によって好き嫌いがあるかもしれません。
 というのは、すんげぇ“つゆだく”なのです。
 自分の感覚としては、小さい頃、母親が作ってくれた家庭の牛丼というのはこうだったので、むしろかなり好感を抱きます。
 母親のつくる牛丼は、まず味が濃くないのでやさしく、また、少ない経費で最大の満足感を得ようとしてか、タマネギが多めで、加えて糸こんにゃくが入るものなのだった。そしてそのおいしい煮汁がたっぷりだったのをよく覚えている。

 そんな牛丼でよければ、この店に支払う680円はまったく惜しくもなんともないものとなることでしょう。
gosenban 201012

 川西町の大都嘉屋で食べた五目そばのあんかけがスゴかったという話を職場の同僚にしたところ、五目あんなら伍泉ばんもすごいですよというので、その同僚と行ってみました。

 2回目の訪問。前回は夏の盛り、冷やしラーメンを食べたのであった。
 そのときはメチャ混みだったけど、今回は客も少なくゆったり。・・・昼どきなのに大丈夫か?

 ちゃんぽん麺730円。
 ぐひゃ~、なんじゃいな、こののっぺりしたビジュアルは!
 あ、思い出した! これは栄屋山辺支店のもやしラーメンのルックスに、よ~く似・て・い・る!

 どろ~り、どろ~りとしたスープに箸を入れてまたびっくり。「つゆ」がない!
 ・・・そう、大都嘉屋同様に、スープがほぼすべて「あん」なのですな。(笑)

 そのどろりで熱いあん、唐辛子が入っているうえに胡椒がけっこう効いている。これはもう、大量発汗は必至である。
 火傷しないように食べようねといいながらゆっくり食べたのですが、ワイシャツの袖をたくし上げたり襟元を開けて風を送ってみたりするも、ほぼ効果なし。
 鼻をかみ、目の涙をぬぐうこと数度、汗についてはハンカチをずぶぬれにしながらなんとか完食。
 う゛ぁ~~、あっづい・・・。
 おれもう、午後から仕事したくねぇっ!! ビール飲みてぇっ! 風呂入りてぇっ!
 これは一種の労働に近いですよ。食べるという名の労働・・・。

 でもまあ、漬物、バナナがついてこの値段ならリーズナブルでしょう。
nanaya 201011

 今泉のななやに行ってみました。
 ななや醤油ラーメン大盛り、650+100円。
 登場したどんぶりのたたずまいを眺めながら、食べ物、特にラーメンというものは、見た目のよさが大切だなあと思いました。唾液腺を刺激する第一印象、これが食べ物をおいしくするのですね。

 ほうれん草の緑とナルトのピンクが美しい。
 見た目という面からは、スープの量が絶妙です。麺の量に対してスープが多すぎるとなんだかスープの色一色になってしまってつまらないし、少ないと麺が伸びているように見えたりしますよね。ですが、コレは完璧。きっと店の人はそういうところまで気を使っているのでしょう。

 加えて、写真の上のほうに見えるのは岩海苔。このあたりでは珍しいトッピングと言えるのではないか。
 人によってはスープに溶け出してしまうこういうものはスープ自体の味を損なうことから嫌うことがあります。自分もどちらかというとそのくちなのですが、この店のこのアイディアはマルなのではないか。いい具合に磯の香りを付け加えているように思いました。

 そして、チャーシューも凝っていて、片面が焙られています。これがまた独特の香ばしさを加えていて、これもマルだと思う。

 スープはというと、このあたりのスタンダード、色の濃いコク醤油。見た目ほどには塩辛くない、かめやに代表されるあの醤油です。
 運ばれてきたときのそこはかとない生姜の香り、そして啜ってみるとブシ粉の強い魚介系。
 安易にブシ粉で味をまとめていると感じる人もいるかもしれませんが、長井市内の二段や米沢市の麺屋いなせほどの強引さはなく、許容範囲と思われます。

 麺は、地域性を重視するというよりも、このスープに合うものをと考えて選んでいるようで、中太、手もみ縮れの艶やかなもので、秀逸な部類に入るものだと思いました。

 再訪したいと思わせてくれる店。
 第一印象のインパクトは、高い評価のインプレッションを書かせてしまう魔力があるようです。