tsurumiya 201509

 シルバーウィークに、横浜市鶴見区の沖縄ストリートと言われる仲通り商店街周辺を歩いてきました。
 その帰りに寄ったのが、京急鶴見駅付近の歓楽街の中にある「鶴見家」です。
 横浜家系ラーメンに魅せられた店主が2011年に開いた店で、ゲンコツや鶏ガラを長時間煮込んで仕上げたという乳化スープがウリの店――との事前情報。

 鶴見スペシャルラーメン880円。
 事前情報どおりの白濁したこってりどろりのとんこつスープはけっこう塩辛く、麺は短めのウェーブ系太麺を使っており、横浜家系です。

 スペシャルというのは、要は全部入りのようなもので、海苔6枚、三枚肉系のとろりとしたチャーシューが3枚、ホウレン草、ネギ、うずらの卵、味玉、だったでしょうか。
 卓上にさまざまな調味料が準備されており、自分は途中からフライドガーリックを入れてみたところ、ぐっと味が引き締まってなかなか結構でした。

 量は標準的なのですが、脂質が高めのためか腹持ちがよく、夜まで空腹を感じさせませんでした。

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midori 201509

 朝にパンを1枚齧っただけだし昼食をとれずじまいとなり、腹が減ったある日の夕方。こういう日こそ、アソコで食べるべきではないか。というよりも、こういう日でなければアソコには行ってはいけないのかもしれないけど。
 というので、大盛りで有名な「みどり食堂」にトツゲキして、名物メニューの唐揚げラーメン700円を食べました。

 いやはや、すさまじい。大きいどんぶり。そして、ラーメンの上にでっかい鶏の唐揚げが5個。さらにその上にタマネギのかき揚げ様のものがどっさりのっけられてチョモランマ化しています。ぐへえ・・・。

 揚げたタマネギがしょりしょりして旨い。が、けっこう油っこく、天かすをそのまま食べているような濃厚さがあります。
 オドロキは唐揚げ。ホントにデカく、なおかつ揚げ立てで熱々。自分の口では最低でも4回ぐらいはかぶりつかないと腹に収まっていかないぐらいのスケールがあります。

 でもって、麺は太さがあって存在感著しいもの。スープだって、トッピングの油ものに負けないようなコクと濃さを兼ね備えた、和風の甘みを感じる独特のもの。オリジナリティが高いよなあ。
 他の具材だって、海苔、ワカメ、メンマ、ネギと充実しています。

 ああ、うまかった。けど、かなり多いし、濃厚。
 空腹を抱えて赴いたというのに、店を出るころは超満腹で胸やけがしてしまうほど。
 みどり食堂、恐るべしだな。そして、おれはもう、とっくに若い時代は終わってしまっていたのだったな。
chikeiken 201509

 職場の女性同僚を中心に総勢8人で、旧櫛引町内西荒屋にある農家レストラン「知憩軒」でランチです。もちろん初訪問。
 1998年から農家民宿も営んでいるようで、女将さんは「農林漁家民宿おかあさん100選」にも選ばれている方です。
 「献立はその日の畑と相談」がモットーで、食材は畑から摘んできたばかりの旬の野菜と果実が中心。味付けは薄味で化学調味料を使わないなど、工夫された料理を提供しているそうです。

 決まったメニューはないそうで、今回は1,000円でお願いしたランチです。
 シソの実が散らされたつや姫のごはんは秀逸。そして、豚肉入り、味噌仕立ての庄内地方らしい芋煮汁も美味。
 鰊とジャガイモの煮物のしっかり煮詰めた色具合がすばらしい。ほかには、茄子とみょうがの味噌炒め、もってのほか菊のおひたし、あけびときのこの味噌和え、かぼちゃの肉そぼろあんかけなど。味噌関係が多いな。

 ふと気がつけば、肉類は芋煮汁の豚肉のみで、あとはすべて野菜など。でも、食べていてタンパク質の不足感などはまったく感じずにおいしくいただけました。

 昔ながらの農家の建物をそのまま使っており、誰もがその昔に経験してきたようながっしりとしたつくりで、二間続きの広い和室、焦げ茶色の低い鴨居、でっかい火鉢などが郷愁感たっぷり。
 おいしくてリーズナブル、さらにはヘルシーなランチに、女性軍も大喜びでした。
16rakan 201509

 初訪問。山の小高い所にあるドライブイン風の店。そこから見る海の眺めはなかなかです。

 夕日ラーメン700円。
 基本となるふつうのラーメンは600円の「飛魚ラーメン」で、それに岩海苔と100円が加わったものが「夕日ラーメン」になるようです。

 見た目シンプル、しかしスープの実力は高く、飛魚で取ったであろうダシの味がステキです。それに岩海苔の風味が加わり、磯の雰囲気が漂います。
 一方で、麺はおそらくは製麺所のもので、形、味、食感などの面で特筆すべきものはないと感じました。厚みがなく素っ気ない味のチャーシューもどこかから仕入れてきたものなのだろうな。

 全体としてみた場合の個人的な感想は、ボリュームも少なめだし、値段相応若しくはやや値段高めといったところでしょうか。
fukusen 201509

 職場の前任者がここのかつ丼をベタ褒めしていたことを思い出し、あの人がそういうならと、足を運んでみました。
 この店に行くのは実は2回目。1回目はかつ丼が切れていると言うので、それじゃあまた来るねと食べないで店を後にしたことがありました。あれから1カ月半ぐらい経っているでしょうか。
 赤川沿い、「いろり火の里田田」のすぐ近くにある寿司割烹の店です。

 かつ丼864円。この店では昼どきはこれが売れているらしい。
 アイキャッチがすばらしい。ボリュームがありそうで、とんかつがたくさんのっかっている第一印象がなかなかいいです。
 出来立て熱々のかつ丼は、しかしいつ、どこで食べても旨い。ここのはちょっぴり薄味なところが気に入りました。

 肉は、新鮮というよりもむしろ熟成感があり、たいへんにいい塩梅です。
 ごはんと卵とじカツの間に刻み海苔が敷かれていて、これがいい香りを立てています。タマネギと卵のバランスもよし。ということは、カツが多めなので卵とじも多いということになります。
 ごはんは我が家の3膳分ぐらいは軽くあるような印象でした。

 大きい器によそわれた豆腐の味噌汁、味付けメンマ煮、ピリッとした塩味のしなべきゅうりがついています。
 それに氷で冷え冷えのウーロン茶とおしぼりが供されます。
 広い座敷を一人で占領してすっかり寛いでしまいました。
 昼時の混雑もないようだし、ここはいいかも。

 ああ、超満腹。昼にこんなに食べたのでは午後の頭脳労働には少々きつい。
 グルメの前任者が褒めるのがすごくよくわかりました。
maruki 201509

 遊佐町内の「まるき」を初訪問。
 ナビを頼りに進みましたが、到着したのに見逃してしまうほどにフツーの民家に目立たない暖簾で、駐車場のほうを先に見つけた次第。
 かなり年季の入っている古い建物で、店内もまたなかなかに昭和の風格と味があります。この佇まいはもうヘリテージと言ってもよく、10年後には残っているかどうかと危惧するところ。

 窓側の明るめのテーブル席を選んで、みそラーメン650円を注文。
 見るからに素朴。トッピングは、豚バラ肉で炒めたモヤシ、白菜、タマネギ、キャベツ、ニンジン、ニラ。
 やや細身で、やたらと長さのある麺。製麺所製かと思える、やや茹でが強めの仕上がりです。
 くどさを感じないやさしい味のスープがいいです。

 ボリュームたっぷりでこの値段は良心的。2014年の消費税アップ以降も値上げしていないようです。
 昼時に男性一人客が普段着でぽつりぽつりとやってくるような、庶民的な店。こういう店こそ地域の大衆食堂と言っていいと思う。

 この店では遊佐産のコメを使っているというかつ丼650円も食べるべきなのだろうな。冬季限定のなべ焼きうどん700円も魅力的だ。それらを食べにまた来ることにしましょう。
takahashi 201509

 酒田方面出張の際に、同行者の強いリクエストがあって、前月に続いて早2回目の訪問となりました。
 ここは中華そばがとてもおいしいのだけど、それは前回いただいたばかりなので、今回は趣向を変えて「ごまみそラーメン」700円を注文してみました。
 ちなみにここでは、ふつうの「味噌ラーメン」というメニューはありません。

 中華そばと同じ、太くて縮れの入った自家製の麺がおいしい。
 味噌味にするとチャーシューやメンマが付かなくなるのが残念。反面、豚バラ肉とともに炒めたしゃきしゃき野菜とコーンがたっぷりのっかって、おいしくて素朴な感じの味噌ラーメンに仕上がっています。

 この店の味噌ラーメンのオリジナリティは、スープにすりゴマを入れていること。それは味噌のコクを邪魔しない胡麻風味を漂わせる程度となっていて、味噌と胡麻が互いを打ち消すことなく引き立てる黄金比率の線上にあるかのよう。そしてまた、塩味も強くなく、啜っていてこれはいい感じだなと思う。

 コスパに優れたまろやかな味噌ラーメン。
 この店のメニューでもうひとつ気になるのは、「辛味ラーメン」というもの。「辛味噌」ではありません。ラーメンにプラスすること150円の700円だというのですが、どんなものなのだろうな。
 でもまあ、ココのベストはやはり中華そばなのでしょうね。
torashin 201509

 今年3月以来、おそらく7回目の訪問。
 辛味噌半チャーシューメン890円。

 寅真ら~めんに来たならこれだよな。
 変わらない濃厚な辛味噌味、ごっつい山形の太麺、これでもかといった風情のバラチャーシュー、こんなにたくさんで「半」とはっ!
 まったくもって文句はありません。

 このごろは庄内地方のラーメンばかり食べているので、山形・赤湯ラーメン系の味噌味が懐かしく感じられました。
 庄内地方で辛味噌ラーメンのおいしいところはどこなのだろうなと同行者に訊いてみると、あまりないけど庄内町の萬人がおいしいです、とのこと。
 そうなのか。それではそのうち、萬人で味噌ラーメンを食べてみなけりゃならんナ。

osobani 201509

 山形駅にほど近い幸町のこの店は、かつて「手打ちそばさん七」だったところ。2年前の夏に開店したようで、今回初訪問になります。

 当店人気No.1だという「おそばにスペシャル」の大盛り780+100円にしてみました。
 蕎麦と季節の野菜の天ぷら・げそ天、おしんこのセットです。

 味は悪くはないのですが、全体としてこぢんまりとしてしまっている印象。
 そう思えてしまう理由はいくつかあって、まず薬味のネギが極めて少量であること。小口切りのネギが10切れぐらいでしょうか。(嗤)
 ネギ好きの自分からみれば「馬鹿にしてんのか」的な少なさです。ネギは最低この5倍ぐらいは欲しいです。
 それと、そばつゆも少ない。はじめにこれっぽっちかと思ってしまうと、豪快に啜り上げようという気が萎えてしまいます。
 さらに、蕎麦の盛りも貧弱で、大盛りが他の店の普通程度の量かも。

 そう思ってしまうと、なんだかいろいろと粗ばかりが見えてしまいます。
 フロア担当が3人もいるのにお茶がセルフだったり、勘定の時も手が空いているのになかなか出てきてくれなかったり。

 でも、天ぷらはまあまあでしたか。
 なす、ししとう、にんじん、さつまいも、カボチャにげそ天2。これを天然塩でいただくという趣向です。
 その天ぷらをタレにつけて食べよう思っても、そばつゆが少ないし、猪口の間口が小さいのでネタがつゆまで届かないというジレンマのおまけがついていました。

 ああもう、うるせい客だよな、まったく。(自分)
 再度行くとしたら、夜かな。酒を飲んでから蕎麦というのがいいかもしれません。
futomenya 201509

 初訪問。11時台前半、駐車場はほぼ満杯で、すでに店内の待合場所には十数人の行列ができていました。

 中華そば1本で勝負しており、メニューは「大盛り」「普通盛り」「小盛り」のみ。それぞれ麺量400、300、200gで、チャーシューメンは200円増し。味玉を加えることができ、メンマ、海苔、ネギの増量可。中にはそれらを全部入れて大盛りにしてくれとオーダーしているツワモノも。
 太麺・細麺、こってり・ふつう・あっさりがチョイスできます。

 普通盛りの太麺650円。
 立派です。第一印象として、これを650円で食べられるのかと感心。

 スープは、かなりのデキ。魚介に軸足を置いた感じのダシのコク。それだけではなく、醤油の味と香りが芳しく、秀逸の極みだと思う。
 近時の新作ラーメンはダシの味ばかりが強く、ベースとなっている醤油の味を置き去りにしているような気がずっとしていたので、この均整のとれた充実のデキにはこれはしたりと称賛の拍手を送りたい。

 麺も素敵。太くてこぶこぶの縮れがいい啜り甲斐となって唇と喉に当たります。
 三枚肉のチャーシューが3つ。チャーシューメンにグレードを上げなくともチャーシューをたっぷり楽しめます。
 ほかの具材と比べると口当たりがやや優しすぎるメンマでしたが、量は多め。

 非の打ちどころのない、納得のいく一杯。
 おれはこういうラーメンが好きなのだなと確信できました。
 いいラーメンに出会えました。また行きます。
dairaiken 201509

 国土交通省酒田河川国道事務所近くの「大来軒上安町支店」を初訪問。
 あれこれ考えずに入ったので、何を食べるべきか、入店して品書きの札を見てしばし黙考し、脈絡なく野菜ワンタンメン750円を注文。
 着席してメニュー表を見ると、あれ、野菜ワンタンメンって塩味なのね。
 変更しようかとも思いましたが、まあいいかと思い直し、配膳を待つことにしました。

 運ばれてきたのは、その名に違わぬ、塩ラーメンに野菜とワンタンが入ったものでした。
 若干動物系の香りがする野性的なダシの塩ラーメンというのが個性的ではないか。
 野菜は、キャベツ、モヤシ、ピーマン、ニンジンの4種で、炒めには豚バラ肉などは使っていない様子。
 画像からは認識できませんが、ワンタンは大きいものがおそらく4つ。酒田のワンタンというと向こう側が透けて見えるような皮を連想しますが、ここのは厚みがあって大きい皮なので、食べ応えの面からはかなりのものとなっています。

 残念なのは、2枚のチャーシューが薄くて小さく、言ってしまえばショボいこと。
 こういうちょっとしたことが、消費者のマインドには大きく影響を及ぼすと思うのですが、どうでしょう。

 担々麺シリーズ、スープカレーラーメン、ラーメンとどんぶりのセットものなど、大衆食堂の垂涎アイテムがいろいろあったようなので、今後再訪の可能性はあります。
naa 201509

 昼食時に初訪問。鶴岡市福田の集落の一角に2005年1月にオープンした農家レストランで、有機農家の店主が自家栽培した野菜などを使った料理を提供しています。

 昼膳(お肉)1,050円
 肉か魚料理をメインに、朝採りした野菜や有機栽培した米を使い、栄養バランスの取れた日替わり定食です。

 まずはサービスなのか、つまみにだだちゃ豆が供された後、今回は豚肉のソテーのきゅうりとトマト添え、ジャガイモの大学芋風、茄子の味噌和え、庄内地方特有の枝豆入り味噌汁、みょうがの漬物といった、家の畑と庭から採ってきましたといわんばかりのなかなかいい献立です。
 自分の家でもかつては庭から採ってきたみょうが、ニラ、アケビ、フキなどを使っていたことを思い出しました。

 ごはんはつやつやで美味。玄米ご飯も選べます。
 画像にはありませんが、これにデザートのおからのタルトと飲み物(何種類かの中からアイスコーヒーをチョイス)が付きました。

 この程度の値段ならお手頃だし、いいです、農家レストラン。
tomiya 201509

 8月23日に店を再開したようだという情報をキャッチした同僚に連れられて、三川町猪子にある「とみや」を4人で初訪問。
 カウンター4、4人掛けテーブル1の小さな店で、おばあちゃんが一人で切り盛りしています。

 中華そば500円。今どき500円は珍しい。
 4人分をまとめてつくるおばあちゃんの手さばきは実にスローモー。こりゃあかなりのびるぞと思いながらしばらく待ち、ようやくできあがったどんぶりを自分たちでテーブル席まで運んできて賞味。
 心配した「のび」は予想どおりでしたが、中太の麺のデキがよく、食べられないような状態にはなっていなかったのは僥倖でした。

 この麺は、店と同じ三川町猪子集落内にある丸喜製麺所製の麺なのだそう。
 丸喜製麺所のホームページによれば、「昔懐かしい醤油味の中華そば。丸喜製麺所の生麺の中でも大変人気のある商品です。小麦粉とかんすいをじっくりと水合わせし、よく熟成された中太の縮れ麺は、もちもちとした喉越しの良い食感で、お子様から大人まで幅広く喜ばれております。」とのこと。
 うんうん、そのとおりだよな。

 チャーシュー3、メンマ、海苔、ネギといった王道のトッピングで、スープは熱さがやや不足するもののいい塩梅で、連日でも行けそうな味でアリマシタ。
ikko 201508

 余目駅前、「かなめ食堂」と並んで建っている「一幸食堂」を初訪問。

 笑顔のかわいい店のおばちゃんに、チャシュウ麺しょうゆ700円を注文。
 「チャーシュー」ではなく「チャシュウ」。そういう名前なのね。そして、醤油味ではないチャーシューメンもある、ということなのでしょう。
 この店、単なる駅前の大衆食堂と思って入りましたがそれは大間違いで、たいした実力のある一杯を食べることができました。

 大きなどんぶりにスープがたんまりと注がれて、ウチのラーメンを存分に味わってくれという心意気が伝わってきます。
 そのスープが、老舗店に似つかわしくないようなモダンな出来で、じつに旨い。動物系のダシから染みだした深みのある脂分が溶け込んでいるのが特徴です。スープのテカりがそれを示しています。
 老舗はあっさりスープであるという固定観念を覆します。

 自家製らしい麺も、スープとの親和性が高く、もっちりした麺がスープを持ち上げてくれます。
 麺、スープが良ければこの段階ですでに満足ですが、100円増しで2枚が5枚になるチャーシューもボリュームを伴って存在感があります。
 それでいてこのコスパは立派と言っていいでしょう。

 ほかにメンマ、ネギ、海苔。
 これはいい。再訪確実ですね。そのときはサッポロみそラーメンかタンメン(野菜ラーメン)あたりかな。

 「一幸」と名の付く店は、旧立川町狩川、旧八幡町観音寺にも。酒田の一幸は閉店したのかな。いずれこれらの店にも行ってみましょう。それと、隣りの「かなめ食堂」にも。
mohee 201508

 とんかつのカテゴリーではすごくいい肉質のものを食べたいとは思わず、むしろ脂質が多めの肉にとんかつソースをたっぷりかけて、できれば格安に食べたいと考えています。
 豚肉は庶民の食べ物なのであるから、酒田市内の有名店でとんかつを何千円も出して食べたいとは思わないのだな。
 そんな自分が、ここによさげなとんかつ屋があるなと以前からチェックしていた、酒田の最上川左岸に位置する「とんかつ茂兵エ」を、ある日の夕食時に訪問してみました。店内はけっこう盛況です。

 エントリーメニューとして、とんかつ定食880円を。
 とんかつは、肉質、厚さ、大きさ、揚げ方などいずれをとっても文句なし。これを880円で食べられるのなら、通っちゃうよ、という感じ。
 右上、ソース壷から木製の柄杓でかけるとんかつソースは少し甘めで、店独自のブレンドがなされているような印象です。
 とんかつが網に乗って出される心遣いは嬉しい。でもこの店の場合、キャベツなどの添え物から水は出ず、カツ自体から染みだす油もありません。いい仕事しています。
 洋がらしがたっぷり。あまり辛くはないので、カツにぽってりとまとわせていただきます。

 付け合わせだって、新鮮な千切りキャベツがたっぷりだし、それに卓上の2種類のドレッシングをチョイスしてかけることができるのがうれしい。
 ほかにマヨネーズなどで和えたスパゲッティ、冷奴、白菜漬け。漬物の隣りにある小皿は結局使わなかったけど、どのようにして使うものだったのだろう。

 充実のメインディッシュに対してごはんはやや足りなめ。もう2~3口欲しかったかな。
 不愛想な大将でしたが、味が確かなので支障ナシ。
 再訪時はカツ丼750円というのを試してみようか。
mannin 201508

 庄内町余目にある人気店を初訪問。昼だけの営業で、けっこう混むというので二の足を踏んでいたのです。
 開店時刻すぐに行ったところ、すでに満員で待ちの列の2番目に。
 それはいいとして、店のオペレーションに較べて厨房の手際が追いついていないようで、サーブされるまでかなりの待ち時間がありました。

 らーめん650円。
 煮干しの香りが高い、味、脂質ともけっこう濃厚な仕上がり。
 麺は、この店独特のパスタの形状のような平打ち。ほろほろした感じがあっていいですが、かなり個性的なので好き嫌いが分かれるかも。

 チャーシューが柔らかくて秀逸だし、ホウレン草が添えられるのもなかなかよろし。
 ほかに上等なメンマ、輪切りにされたナルト、海苔、薄切りのネギ。どれをとってもソツがなく、人気があるのもうなずけます。
 ちょっぴり塩辛さが強いかな。グラスの水を飲みほしてから勘定をしました。
shironishi-kin 201508

 自分にとって、山形ラーメンのメルクマールとなっている「城西金ちゃんラーメン」に、去年の夏以来久々に行ってみました。

 冷たいラーメン700円。
 去年食べた冷たいラーメンとは微妙に異なるルックスに変貌を遂げています。というのは少々大げさで、キュウリの切り方が変わり、海苔が「刻み」から「板」に変化した程度で、作り方は同じと言っていいでしょう。

 それにしてもここの自家製麺は旨い。しなやかなのにコシがあるという特徴が際立っています。以前よりかなり太めになった感じがしますけどね。

 でもまあ、ここで食べるならばやはり、冷やしではなく熱いラーメンのほうがずっと旨いということも、まぎれもない事実でしょう。
komatsumaguro 201508

 酒田港での用向きがあったある日の昼どきに、昨年11月以来2回目の訪問。
 近くの「海鮮どんやとびしま」は長蛇の列ができていたし、同じみなと市場内にあるラーメン店「月」は休みだったので、自己の業務の都合上30分ほどの時間で食べるならここだけだろうということで。

 前回は「中トロ丼」850円を食べたのですが、そのときには惜しくも直前で売り切れて食べられなかった「中おち定食」850円を、今回改めて注文。

 この定食のグレードは「中トロ丼」を軽く凌駕しています。同料金ならばこっちのほうが断然お得だと思います。
 中おちの部分がいっぱい。その中おちにわさび醤油を少なめにかけて食べれば、もううまいのなんの。船盛りの上にしつらえた皿に乗っているのかと思ったらさにあらず。まぐろの中おち部分をそぎ落とした皮に乗っていました。おお、こいつからも肉の部分を箸で削って食べたくなるぜ。
 添えられたネギ2種などのあしらい方もいいではないか。

 急いでかっ込んでまたたく間に食べ終えてしまったのは少々残念。せめてもう少し味わって食べられたならもっとよかったのにな。
matsuyamaken 201508

 旧松山町の有名店「松山軒」を4月以来4か月ぶりに再訪しました。
 前回、次はこれを食べようと心に誓った(笑)乳みそラーメン850円にチャレンジ。

 まずはその風貌に圧倒されます。こんなにたくさん食べられるのかなと。
 右手前の里芋のように見えるものは何だったのかよく思い出せませんが、どんぶりの表面に見える紅ショウガ、コーン、チャーシュー、ニラ、モヤシのほか、タマネギ・キャベツ・キクラゲ、ニンジンなどの炒め物やメンマなども入っていて、めっちゃコストパフォーマンスが高い内容です。
 特にチャーシューは厚くて大きく野性味があり立派でした。

 箸で掬っても掬っても、白濁したスープの中から麺が出てきます。この麺がぶっとくて縮れの入った食べ応えのある秀逸麺。この店が人気店と言われる理由は、トッピングの珍しさや全体のボリュームだけではなく、麺がいいことが第一に挙げられるのだろうと思います。

 ネーミングの「乳みそ」は、豚骨白湯スープに味噌を加えたもののようで、さらに何か乳製品を加えているのでしょうか。啜ってみれば、すごく特徴的というものではなく、おいしく飲むことができる味でした。

 四川ラーメン、担々麺、白湯麺、黒ラーメン、辛っ玉ラーメンなど一風変わったメニューにそそられたので、松山方面に来た時にはまた寄ってみることにしようと思います。
antan 201508

 この8月で店を閉めるらしいとの情報を得て、これは急ぎ行くしかあるまいと考え、行ってみました。
 スープが変わっているらしく、ずっと前から訪問予定リストに入れていた、鶴岡市の安丹にある店です。
 8月後半のある日の開店時間に訪問したところ、まだ暖簾が下がっていず、入り口の前には20人ほどの列。おお、彼らは最後にもう一度ここのラーメンを味わっておこうという人たちなのだろうな。

 念願の、あんたんラーメン680円。
 ただのとんこつラーメンか?!と見えなくもありませんが、そういうものではありません。
 スープは、微妙に酸味を帯びた白湯。マヨネーズが入ってんじゃない?との意見もあるようで、そんな酸っぱさがオリジナリティの源なのでしょう。一口目は「ん??」となりますが、啜るほどにその独特の味が舌に馴染んできます。

 トッピングは、モヤシ、キャベツ、タマネギ、ニンジンを多めの豚挽肉とともにジャーッとやったものオンリー。タマネギの甘みが効いていいなかなか旨いと思う。チャーシューやメンマなどは入りません。
 その炒め野菜にスープを注いで煮出しているのでしょう、その製法の常として、全体としてやさしい味に仕上がっていました。
 麺は、中太のストレート。太くないわりにかなりもっちり感のあるいい塩梅のものです。

 おそらくこの風変わりなスープに再びまみえることは、自分にはもうないのでしょう。
 食べ終わって店を去る客たちが口々に高齢の大将に感謝や労いの言葉をかけて去っていく光景を見ながら、地元の人々から愛されてきた店だったのだなと改めて認識すると同時に、こうして繁栄や栄光は少しずつ過去のものになっていくのだなと、浮世の諸行無常を思ったところ。
 永い間お疲れ様でした。そして、どうもごちそうさまでした。