sannoyume 201510

 ある日の夜、鶴岡まちなかキネマに映画を見に行きました。映画が終わって20時近く。メシはまだ。では、前からチェックしていた近くの「山王夢食堂」だな。ここなら21時までやっているからね。

 初訪問。この店の人気No.2だというチキン南蛮定食850円。
 チキンカツがかなり多いぞ。そしてそれ、とても柔らかい肉で、箸でも切れそうなぐらいです。タルタルソースと甘辛い南蛮ソースをからめて食べれば、至福感きわめて高し。
 タルタルソースは卵の白身が粗めに刻まれていて自家製感たっぷり。ちょっぴりゆるめだったためデロデロになってしまうところが惜しいですが、出来自体はいいと思う。南蛮ソースの辛さは控えめです。

 千切りキャベツは、閉店間近のこの時間帯になっても刻みたての新鮮なものがサーヴされます。プチトマトとともに柿の薄切りが供されるあたり、庄内らしさが出ています。

 ごはんと味噌汁、漬物はセルフサービスで、おかわり自由なので好きなだけ食べてねという趣向。これは山形大学農学部の学生をはじめとした若者たちには大歓迎でしょう。
 自分は、ごはんと味噌汁は各1杯ずつにとどめ、漬物は緑色のキュウリの既製品だったのでパス。

 チキンで850円は高めの価格設定かなと思いますが、ごはん、味噌汁が食べ放題というお得感がそれを補って余りある、ということなのかもしれません。大食漢ならGO!必至ですな。
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 富山出張。富山に来たならキトキトの魚と富山ブラックでしょ。
 というわけで、富山駅の真南にあるCiCというビルの地下にある「麺家いろは」で富山ブラック黒醤油らーめん770円を賞味。
 この店、東京ラーメンショー(というものがあるらしい)でV5達成した!というのがウリのよう。

 かつて「大喜」で富山ブラックを食べたときはその塩辛さに驚いたものでしたが、こちらではそういうことはありませんでした。醤油の味に深みがあります。
 それにしてもすごい色です。真っ黒だもんな。
 機械打ちの角の立った麺も、もっちり感があっておいしい。

 チャーシューやメンマもソツがありません。ですが、値段は「?」。これで770円なら笑いが止まらないだろうなとの思いも。
 そう思わせるのは、つまらなそうな顔をして、食べさせてやってんのよとでも言いたげなフロア係の女の、よくないイメージがあったからかもしれません。たとえつまらなくても、それがキミにとってのビジネスなのだから、もっと楽しそうにやれよ。こういうタイプは山形の接客業では通用しないね。
 てことはナニカ、山形はラーメンをはじめとした麺類だけでなく、サービス業のレベルもそれなりに高いということかな。
suzukiya 201510

 鶴岡市大山にある、地元の人気店「鈴木屋」を初訪問。
 ラーメン類、そば、麦きり、さらにはどんぶり、カレーなどのごはんものもあって、よくぞこれだけのメニューを一手にやっているものだと感心します。

 その中から中華そば630円を。
 とんがったところがなく、そのまま中華そばですといった風情で登場。麺姿がきれいです。

 スープは、鶏ガラに魚介系の風味がふんわり。いや、野菜や動物系も入っているかな。うしろに甘みを感じ、いい塩梅に仕立てられています。
 麺は、ほのかにウェーブが入っていますがストレートに近い形状で、黄色の強いもの。スープの油分を吸って艶やかで、啜り甲斐のあるものです。
 2枚の豚チャーシューもメンマもしっかり。海苔の存在感もあります。

 全体として、安定感の高い逸品。人気がある理由がよくわかります。
 スープがたっぷりだというのもうれしいところでした。
 そばと麦きりの合い盛り760円?もよさげ。次回はそれかな。
 帳場の前で売られている「玉子焼き」220円もこの店の名物のようです。
saheiji 201510

 寒河江市白岩の名店と聞いている「佐平治食堂」を初訪問。
 この店、「不定休」となっていて、去年あたりに再三再四にわたって訪問するもいつもお休みの憂き目にあっていました。で、このたび、たまたま昼の時間にこの界隈を通ったのでダメもとで通過しようとしたところ、ほう、暖簾が下がっているではないか。それでは入るしかあるまい。

 入店すると、デコラ風のチープなテーブルが4つだけの、昭和レトロな小さな店。愛想のよい高齢のオバサマが注文をとりに来てくれます。
 大盛中華650円。「中華そば」の100円増しです。

 運ばれてくる前から、既製品の中華ダシと同じ香りが漂ってきます。
 見た目よし。画像のスープが片寄って見えるのは、テーブルがこれだけナナメに傾いているからです。(笑)
 こっくりした感じの、脂分を多めに含んだ鶏ガラと動物系が混じったようなスープ。麺は中太のストレートで、麺を啜ると油分が潤滑油になって、まっすぐ喉元にやってくる勢いがあります。

 どうだと問われれば、極めて旨みのあるスグレモノ。
 しかし、このスープはここでなければ味わえないというものではないような気がします。よく言えば正統派のスタンダード、悪く言えばありきたりと言えるでしょうか。
 数年前ならばこういうのを旨い旨いと喜んで食べたのでしょうが、食べ歩いて長くなると、わざわざ出向いてきて食べるだけの何らかの「意味」が欲しくなるもの。それはよい特徴ならもちろんOKだし、たとえマイナスの特徴だっていとおしく思えたりするものです。
 そういう意味では、この食堂は近くにあれば通うでしょうが、遠くにあるとなると、わざわざ再訪するかどうか疑問が残ります。

 正午過ぎの時間帯、食べ終わる頃には自分を含めて3つのテーブルが埋まり、その間出前の注文が2件ありました。
isehara 201510

 初訪問。
 「いせはらラーメン」というのがあるそうで、それはいったいどんなもの?との好奇心を持っての入店でした。
 しかし、目に飛び込んできた店先の看板のポップは、ランチタイムには3種の定食が680円で食べられると記されていて、これもいいなと。(笑)

 ということで、急遽変更して注文したのがランチAの焼肉定食680円です。
 これで680円?と、少しばかりうれしくなる内容。
 焼肉は、厚みのある生姜焼き用と思われる豚肉を使っていて、肉そのものの味はマトンにも通じるようなワイルドな風味を湛えており、塩辛めの味付けで量もたっぷり。添えられた千切りキャベツもいいバランスです。

 それにどんぶりめしと、味はいいけど具の少ない味噌汁、冷奴にタクアンという組み合わせ。
 サービス定食はかくあるべしといった、お手本のようなセットでしょう。なんたって、価格の安いのがいいよな。気に入りました。

 未食のいせはらラーメン750円のほかに、ラーメンとミニネギトロ丼のセット880円などがあり、一度行ってますます興味が深まった店でした。
harada 201510

 三川町の押切新田から袖東に店を移して営業し始めた「らーめんはらだ」を初訪問。いや、ここは夜には寿し・割烹をやっており、何度か夜に酒を飲んだことがありますから、ラーメン処として入るのは初めて、ということになります。

 飛魚ラーメン700円。
 飛魚で出しを取っていて、いわば魚介類オンリーでスープが成り立っているという極めて庄内的な味のするラーメンになっています。庄内ではこれを「アゴダシ」とは言わず、プライドを持って「飛魚ダシ」と言うのだそう。
 酒田の三日月軒系列のスープとよく似ていますが、それよりもっとテッテー的に飛魚に寄ってみましたという、飛魚の濃い味がします。そういう意味ではかなり旨い。
 けれども、魚介と動物系のWスープに慣れ切ってしまっている我が舌は、これをあまり奥行きのないもののように感じてしまううらみがあるのですな。
 こうしてみると、普段何気なく食べているラーメンのスープって、すごいんだねぇ。

 麺は、中太でもっちり。これはこれで旨いのですが、同行者が食べていた味噌ラーメンの太麺がもっと美味しそうに見えてしまいました。

 てなわけで、次回の訪問時には650円の味噌ラーメン、もしくは600円の醤油味、魚介・動物のWスープのラーメンあたりをいってみようかと考えています。
asunaro 201510

 久々に「あすなろ食堂」に行ってみました。
 庄内で勤務するようになってから初めて? だとするならば、わがメインダイニングに半年以上もご無沙汰していたことになります。いや、スマヌスマヌ。

 この日のあすなろ定食790円は、もやしと豚肉の炒め、大根煮、サツマイモのポテトサラダ。
 やはりここは優れています。スピード、ボリューム、味、栄養バランスなどはすばらしく、総合力ではどこにも負けていないと思うのです。
 もやしと豚肉の炒めは薄めの味付けですが、肉の旨みがしっかりしているし、胡麻油の香り付けがいいです。
 大根煮は、大根と合わせてシイタケ、ちくわがごろごろ。そして煮汁が最高に旨いのです。
 サツマイモのポテトサラダは、ポテサラのジャガイモがサツマイモに置き換えられたと思ってください。これがまたスイーティで、うしろのほうにバター風味も。

 今回も野菜や根菜類をたっぷり使った献立で、たっぷり食べてもしつこくなく、胃にもたれないという印象です。
 この店はマスコミに取り上げられたりするのを好まないようで、かつてローカル局でつくられた定食屋を特集する番組では、上位(たしか2位?)に入っているのに「取材拒否」と報じられたことがあります。がつがつ儲けようという気がなく、夫婦二人で日々静かに暮らしていければいいと考えているように見えるのですが、どうなのでしょう。

 支払い時、ごちそうさまと女将にあいさつ。自分も女将も余計なことは話しませんが、「しばらくです」という気持ちを込めれば、向こうもそう言いたげなのがよくわかります。女将の笑顔がとてもよかったのが印象的でした。
tarafukutei 201510

 湯田川温泉の入口付近に位置する「多楽福亭」を初訪問。
 メニューを見ると、ごはんもの、麺類、丼物、軽食があり、ごはんものは「本日のランチ」850円から「多楽福定食」1,550円まで、麺類はそばとうどんのみ、軽食はナポリタンやオムライスなど。中華類がないし、ここは定食を食べろということなのかな。

 というわけで、本日のランチ850円をチョイス。今日は生姜焼きだそうです。
 サーヴされたときの第一印象は、「うーむ、少なめ」。いつもガッツリ系の食堂を利用しているのでそう感じるのかもしれません。この店は価格もややアッパー気味だし、大衆食堂を一枚上回る位置取りを狙っているのかも。

 生姜焼きは、味はいいけど、2枚ではなくもう1枚はぜひ欲しい。これは決定的にマイナス。
 添えられた野菜には、お好み焼きでよく見かけるマヨネーズの線形上掛けタイプですが、個人的にはドレッシングにしてほしいところ。
 きんぴらごぼうは味も量も上品過ぎ。
 温泉地とあって、ごはんはつやつやの炊き上がりでおいしい。でもこれも、もう2~3口は足りないな。
 味噌汁は、豆腐とワカメで、量たっぷりの上等品でした。
azumaken 201510

 初訪問。ワンタンメンが旗艦メニューでしょうが、中華類では中国ラーメン、北海道ラーメンなどの変わり種があり、うどん類もあればカレーライスやチャーハン、丼物もあるという、魅力的でこぎれいな店です。

 ワンタンメン700円。
 ご覧のとおり美しいアイキャッチ。容姿端麗という言葉が思い浮かびます。
 妻を娶らば才長けて、見目麗しく情ある・・・という与謝野鉄幹の詩そのままです。(笑)
 そいつを我が無粋な箸でもって攪乱し、持ち上げ、胡椒なんかを振りかけちゃって、ずるずると啜ってしまうのはいかにも犯罪的で、申し訳ないような気がします。

 味も美味。
 酒田ラーメンらしい薄うすのワンタン、ジューシーなチャーシュー、味の染みたメンマ、それにたっぷりの刻みネギ。彩りのワンポイントの蒲鉾がいい。
 でもって、スープのダシが秀逸。一口啜ればその絶妙な味が鼻孔に抜け、唾液腺はパブロフの犬的な素早い反応を示し、口内は即座にじゅじゅっと潤ってしまいます。薄味で、実にいい塩梅です。

 麺は細めのやや縮れで、ややぼそぼそとした感じのもの。
 全体の雰囲気としては、米沢ラーメンの雄、高畠町の福よしのラーメンに似ていないこともないような気がしますが、大きな勘違いでしょうか。

 ともあれこの味は、邪魔くさい脂やくどさや濃さがなく、「淡麗」といっていいような見事なバランスのものでした。
 「端麗」かつ「淡麗」。好きです、こういうの。
kaerunoko 201510

 R112を庄内方面に向けて進み、昼前に西川町周辺を通過。そろそろ昼飯だな。それではこの界隈で行ったことのない店に入ろうぜ。
 ということで、同行者3人で水沢にある「蛙の子」を初訪問。わりと頻繁に通っている道だけど、ここにこんな店ってあったっけ。

 この店のイチオシと思われる山そば(山菜)800円を所望。
 間口が小さくて深さのあるそばどんぶりに入って運ばれてきたのは、山のものたっぷりの温かいかけそばでした。
 きのこや山菜がたっぷり。これってこのあたりで採れたありとあらゆる山菜・茸を入れているのだろうな。ひとつひとつ名前を挙げよと言われても無理なぐらいにいろんなものが出てきます。
 つゆになめこやわらびのとろみが出ていい塩梅になっています。ああそうか、何切れか入っている肉片は鴨肉なのだろうな。そのダシも出てうまいぞ、これ。どんぶりを持ちあげてごくり。

 手打ちと思われる蕎麦は、「温かけ」の常としてやや柔らかめで後半に行くに従ってダレてきますが、ぶつぶつ切れてしまうようなことはなく。まあ、おいしく食べられました。

 悪くないんじゃないですかね、この店。かけそば、ざるそば、麦切りはなんと400円。今どきこの価格で手打ちそばを食べられるところなんてほとんどないのではないかな。
ajikura 201510

 2012年11月以来、2回目の訪問。
 前回のインプレはこちら。 
 その時もコスパの高さには瞠目しましたが、今回はさらにパフォーマンスが上がっているように思えます。

 五目麻婆丼750円。
 麻婆豆腐ライスと中華丼が合体したような、2種類の味が楽しめるものとなっています。
 これに漬物、卵スープ、杏仁豆腐が付きます。

 で、4年前にはこれにキャベツのサラダが付きましたが、今はそれの代わりに、たしか5品目ぐらいの中華前菜がカウンターに並んでおり、それらを自由に取ってきて食べることができるようになっています。
 メインディッシュの右にある皿がそれ。今回は3種類をもらってみたところです。
 このサービスは昼の時間帯となる模様です。

 中華料理をたっぷり味わったなという実感。
 量も中華用のどんぶりにたっぷりなので、朝食をとらずじまいになっていた胃も大満足したようです。
 この内容で750円はどう考えても格安。
 前回メニューになかった酢豚もラインナップされていたし、ほかにも興味深いものがいくつかあったので、また寄らせてもらうことにします。

 いい店なのに客は少なめ。中国人系の料理店は入口に暖簾を下げないところをよく見かけますが、それでは日本人には営業しているのかどうか判断できかねるところ。暖簾を下げたほうが客の入りは間違いなく増えると思いますが、いかがなものでしょう。
shanghaichubo 201510

 桜田東にあるこの店は、なぜかけっこう頻繁に利用しており、あんかけ焼きそばやスーラータンメンなどを食べることが多いです。
 連れ合いの提案で久々に入店した今回は、未食のメニューに挑戦ということで、味噌ラーメン750円+税=810円をチョイス。

 赤湯系の味にまとめられた辛味噌ラーメンです。じわりじわりと発汗を誘う辛味噌がいい雰囲気を出しています。しかし、ホンモノの赤湯ラーメンになりきれない何かがあるような気がしてなりません。
 細かく刻んだ白ネギが特徴。しかし、近頃ラーメンの具材としてよく目にするようになったミズナはあまり好みではありません。
 メンマもチャーシューもソツがありません。しかし、どこかインパクト薄。

 というような、「しかし」的赤湯味噌ラーメン。麺も製麺所風だし。
 おいしいのだけど、溜飲が下がらないというか、腑に落ちないものがありました。それが何かがわからないジレンマがありますね。
gassanken 201510

 9時過ぎに庄内を発ち、山形に行く途中のどこかでメシを食べて、昼過ぎには山形市内での用事に間に合うようにしなければならない。どうしよっかな~♪と考えて、そうだ、旧朝日村の「月山軒」ならば11時にならなくとも店は開いているはず――ということに思い至る。もうそこしかあるまい。ということで初訪問。
 R112を走っていていつも見かけてきており、かなり昔から気になっていた店なのでした。

 入ってみると、きっと昭和の香りぷんぷんなのだろうなとの予想を覆し、はるかにモダンで明るい印象。やはり店は、実際に自分で体験してみないことには、真髄はワカランものですねぇ。

 カツ丼を食べようかと思いつつメニューを見ると、カツ丼が800円に対してトンカツ定食は850円。50円増し程度だったらトンカツ定食だなと、急遽方針変更です。

 どんぶりにのっけたならジャストフィットではないかと思われる楕円の形をした揚げたてのとんかつ。これ自体は不可となる部分のないスタンダードなデキです。
 それにマヨをたんまりつけて食べてねと言わんばかりの線切りキャベツとマヨ。なぜかその脇には真っ赤な紅ショウガが添えられています。

 菜っ葉の煮びたしの小鉢と、おいしい仕上がりの漬物、裏山もしくは庭からさっき採ってきましたという感じのミョウガの味噌汁。いずれもなんだかほっとする田舎風でよろし。
 ごはんもどんぶりにたっぷりでグー。

 カツに、たとえばデカいとか厚いとか揚げのショリ感とかもうひと工夫あれば、トンカツ定食そのものでも十分再訪可能性アリ。今回のような好機があれば、その時は麺類も試してみたいところです。
 その後は高速ですぃーっと山形へ。
moichi 201509

 「茂一そば」を初訪問。

 あいもり(大)680円。
 普通盛りのあいもりが630円、もりそば630円、麦切り600円。いずれも大盛り50円増しで、特盛りはさらに50円増し。うむ、リーズナブルだ。蕎麦ってラーメンと比べて高いという印象があるけど、この価格なら納得できます。
 自分にとっては「大」が多くもなく少なくもなくで、ジャストフィットでした。

 そばは硬めでピンピンしている感じ。
 麦切りはとろりとした食感ですこぶるいい喉越しでした。

 卓上の七味唐辛子が黒胡麻たっぷりで秀逸。薬味に添えられた山葵をパスしてこちらを使ってみたけど、それは大正解でした。
 近くにもいい店があるではないか。
choutaro 201509

 酒田市の北、R7沿い、豊里集落の入口付近にある食事処「長太郎」を初訪問。
 焼肉用と思われるコンロが付いているテーブルを見てピンときて、いろいろあるメニューの中から焼肉ラーメン750円をチョイスしてみました。

 厨房からジャージャーという音とともに肉を焼くいい香りが漂ってきます。ニンニクが効いた焼肉のタレのにおいです。
 それから間もなくして、おいしそうなルックスとともにはいドウゾと配膳されました。

 豚バラ肉とタマネギ、ピーマンです。
 ラーメンの中華味と焼肉のタレが混然一体となって奏でるコク深いスープが美味。豚肉の脂が染み出ていて、豚肉ってなんて素晴らしい素材なのだろうなとスープをすすりながら思う。ネギたっぷりというのも好感。今回は胡椒はかけないほうがいいな。
 麺はこれといって特徴のないソツのないものでした。

 ここもまた店内は昭和の風情そのまま。昼時だというのにのんびりとした空気が流れており、作業服のオジサン客数人と、豊里の民家からときどきかかってくる出前の注文が独特の雰囲気を醸し出していました。
sakae 201509

 酒田市新橋の「栄飯店」を初訪問。
 町中にある昭和の雰囲気たっぷりの古い中華料理店です。見ていると客層も、作業員風が一人でというのが多いようです。一方で、出前の電話がひっきりなしにかかってきており、人気店のよう。
 椅子やテーブルが脂で少しぺたぺたするけど、まあ気にしない。
 テーブルに較べて椅子の高さが低いけど、これも気にしないことにしましょう。

 カツ丼700円と酢豚ライス750円のどちらにするか迷って、今回はカツ丼をチョイス。
 カツ丼の常として、どんぶりを持ち上げて、熱々のカツを齧ってはごはんをわしわしとかっ込むのがとても楽しい。カツ丼を喜んで食べられるということは、おれはまだまだ年老いてはいない、ということなのではないか。
 ただ、丼ものは器を持って食べるものなので、この器の外側だけはあちこち脂をつけないでほしい、ということを唯一、店側に要望させてもらいたい。

 カツがデカく、弾力があって良質とは言えない肉質だけど、こういうシチュエーションで食べるカツとしてはB級的ですごくいいと思う。甘めの味付けで、黄身が目立つ卵は他店よりも多めになっていると感じました。
 どんつゆは、やや多めかなと感じるぐらいの量で、自分には適量。ラードが加えられているのか、他店比でややオイリーなのもよろし。

 付属のスープも、鶏ガラの香りがする中華料理店らしい出来で、ガラからにじみ出た旨さがたまりません。
 ボリュームとしては、丼ものらしいしっかりした量がありますが、バカ多いというわけでもありません。

 満足。この店って、値段が安いと思う。ラーメン520円だし、カツカレーも700円。こだわるようだけど、酢豚ライスが750円というのも安いよな。
 となれば、やはり酢豚ライスを食べに再訪しなければならないでしょうな。
rokubei 201509

 酒田北港近くの国道7号線沿い、酒田市宮海のトラックステーションにある「ごはん職人六兵衛」を初訪問。
 働く男たちを客層にしている、唐揚げ定食がウリの食堂で、以前から気になっていた店。かつては朝食の時間帯にも開いていたようですが、今は昼と夜だけのよう。定休日が日曜日なのでなかなか訪問できないでいました。

 昼時に入店して、目についた豚汁セット780円を注文。
 これは立派。ボリューム満点です。

 まずは豚汁。熱々なので、店のおばさんにレンゲを所望して持ってきてもらいました。
 でっかいどんぶりに具がびっしり。豚肉、大根、白菜、ニンジン、しめじ、厚揚げ、こんにゃく、ごぼう、ネギ。卓上の一味唐辛子をざざっとかけていただきます。
 これだけで十分おかずになり、沖縄の味噌汁定食を思い出しました。

 メインディッシュは、店の自慢の鶏の唐揚げが2個。外側パリリの中ジューシーな逸品で、これを小皿の調味タレにつけて食べます。
 たっぷりの自家製タルタルソースに隠れて見えない揚げ物は、コロッケとアジフライ。こんなにタルタルをかけるのはどうかとの意見もあるかもしれませんが、大衆食堂でコスト無視のこのようなソース大サービスは歓迎すべきで、きれいごとを重視する向きは別のお高いレストランへドウゾと言いたい。
 それにゆで卵1/2と和風ドレッシングのキャベツ千切り。
 ほかにはポテサラの小鉢と大根・白菜の漬物。

 豚汁ではなくふつうの味噌汁であれば、780円という値段はそれでも格安ですが、妥当と言えないこともないでしょう。しかし、これほどに立派な豚汁が付いて780円は、ありえないのではないか。1,000円と言われても納得してしまうと思います。

 大衆食堂の鏡のような店。いい店に巡り合えました。最高だったなあ、豚汁。もっと評価されていいと思う店でもあります。
 ただ、かなり満腹になってしまい、明らかに食べ過ぎ。なので、早々と今夜の夕食は食べないことに決定です。

 とり唐揚げ定食690円のほかにも石焼ハンバーグ定食780円が売れ筋のよう。
 ほかにも焼魚定食やさば竜田揚げ定食が690円などがあり、これからたびたび訪問する楽しみがありそうです。
 この店って、山形市寿町の「麺や小福 六兵衛食堂」と何らかの関係があるのでしょうか?
basokiya 201509

 鶴岡市下川にある「ばそき屋」を初訪問。いわゆる焼きそば屋です。

 ココの一押し、肉玉(中)700円を注文。
 小・中・大とあるので、中が標準――と、思うでしょ? 違うんだよねえ、庄内は。メニューにはハーフというのもあることを見逃してはいけません。一般的な基準で言えば、小が標準、中がいわゆる大盛り、大はメガですな。

 その中は、極めて大盛り。写真ではそのスケールがよくわかりませんが、右上のスープカップがすでに標準よりもかなりデカいのです。写っているもので標準サイズなのは箸だけですのであしからず。

 この肉々しいルックスには圧倒されます。キャベツなどが入った焼きそばに、肉、刻み海苔、目玉焼きが添えられたものに、卓上の紅ショウガを添えてみました。
 さらにこれに卓上のウスターソースを好みで後がけして食べてね、というのが庄内流。

 味のほうは、かなり旨い。焼きそばなので他店との差は大きくありませんが、太めの麺を使っていて、焼肉にはいい味が付いていて食が進みます。

 量に関しては、かつて食べた「沖ふじ中華店」(南陽市)の焼きそば大盛り「さっぽろ」(川西町)の焼きそばに匹敵。しかし、味や見た目、ソフィスティケイトの度合いなどは、自分的にはこちらの「ばそき屋」のほうが上だと思う。

 まだあまり有名になってはいないけど、実力十分のダークホース的存在だと思いますよ。
daikokuya 201509

 シルバーウィークには浅草方面にも足を運びました。その際に、がっつり食べたい向きにオススメだという浅草の有名店「大黒家」で昼食をとりました。

 開店の11時10分を過ぎた頃合いの訪店でしたが、すでに50メートル以上はあろうかという長蛇の列。こりゃダメだと一度は諦めましたが、胡麻油で揚げている天ぷらの香りがしてきて食欲を刺激します。うーむ・・・。
 ふと、その裏手を覗くと、大黒家の「別館」があるではないか。こちらは並ぶ必要がなく番号札制での待合いなのだそう。ならば番号札をもらって、しばらくは浅草寺や浅草六区などを見て来れるので、こちらで食べることにしよう。

 番号札は34番。1時間半以上経ってようやく順番が回ってきました。
 天丼、1,550円。
 ネタはエビ、キス、かき揚げ、ししとう。かき揚げは、タマネギなどが入った一般的なものではなく、むきエビがメインのものでした。
 しかし、ご覧のとおり揚げたての天ぷらをどっぷりと丼つゆに浸し切ったものが登場するので、しょりっとした食感はなく、丼つゆで味が画一化してしまい、ネタの味はあまり伝わってきません。

 東京の天丼って、こういうものなのですか? こうなっちゃうと、おれは「てんや」の天丼のほうがおいしく感じられてしまうのだがなあ。
 衣も厚く、使っている米も東北地方のそれには敵わず、格別の感慨はなし。こんなに待ったのに、店の人たちの客あしらいも悪くはないのに、かなり残念な感じがしました。

 しかしこうしてみると、おれは日頃から、並ばずにゆっくりと、安い値段で、とても美味いものを食べていられて、シアワセなのかもしれません。