chosaku 201608

 夏休みを終えて山形から庄内へと戻る途中に少し回り道をして寄ってみた、大石田駅至近のラーメン店。昼の時間帯で賑わっており、活気すら感じます。
 カウンターに席を得て店内を眺めると、「手もみ太麺あります」との貼り紙が。おお、それはいいではないか。その麺ならやはり味噌系だろうな。
 カウンターの上に掲示されたお品書きボードには「みそラーメン」とあり、手元のメニュー表には「味噌らーめん」とあるのだけど、どちらも同じものでしょう。
 ここではメニュー表に従って「味噌らーめん」と表記することにして、650円のそれを手もみ太麺でいただくことにします。

 ほほう、こうきましたか。
 スープは合わせ味噌系のオーソドキシー。味噌の熟成感とラードのコクが混じりあって美味。これに卓上の辛味噌を2すくい入れてみました。辛味噌の味は単純に唐辛子系の辛い味。投入することで優しい味噌味が刺激的なものに変わってしまうあたり、目立たなかった女の子が化粧をしてぐっと大人っぽく見えたような感覚でしょうか。

 トッピングの野菜はキャベツ中心で、ほかにモヤシ、ニンジンなど。炒めるときにごま油を隠し味程度に使っているようで、そうなると家庭の味というか、食べ慣れた味噌ラーメンの味になり、食べていて安心感があります。
 一般的に野菜炒めには豚挽肉が用いられるところが多いですが、ここの場合、豚肉のこま切れをたっぷり使っており、そのジュワーッとした味が全体に深みを添えるような趣向になっています。
 チャーシューやメンマは省かれてしまいますが、この野菜炒めが実にたっぷりで、全体として麺というよりも野菜炒めを食べているような感覚です。

 手もみ太麺も、十分な存在感があって美味。やや短めですが、太麺特有のもっちり感がいいです。
 太さはかなりのもので、鶴岡の「麺工房太麺屋」並みといったら言い過ぎでしょうか。太いのに手もみが効いて、ぐにぐにと縮れていました。

 野菜と麺をあらかた食べたあとは、スープに残っている豚肉の山をレンゲで掬ってスープとともにひとしきり味わいました。ああ、んまかった。

 これはもしかしたら名店かも。大石田って、車で動いているとなかなか寄ることの少ないところだけど、この店でラーメンを食べるために寄っても損はないと思います。
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hiroya 201608

 純手打ちがウリの店で、わりと好きで比較的よく行く店です。
 ここでは基本のしょうゆラーメンがおススメですが、このたびは暑い日の昼の訪問だったので、未食の「冷し中華」800円にしてみました。

 冷し中華だって純手打ちの中華麺は変わりません。固茹での仕上がりで、太いのから細いのからが入り混じっての麺の食感はこの店独特のものと言えます。
 トッピングは、ノーマル路線でトマト添え。レモンをぎゅっと絞って食べれば、酢の味とともに清涼感が感じられ、なかなかに美味。細切りチャーシューやハム類を使わず、ベジタブル系と割り切ってつくっているところも、潔くていいと思います。
 格別ゴージャスというわけではありませんが、基本はしっかり押さえているかなといった印象です。ツンと効く辛子がいいです。
akashamoji 201608

 佐渡島旅の帰路に寄ったラーメン店。R7沿い、「道の駅加治川」の道路を挟んで真向かいにあります。けっこう人気があるようです。朝10時から営業しているので、車で移動する者にとっては使い勝手もいいです。

 濃熟味噌ラーメンの大盛り、670+0円。しっかり食べ続けているとは言いながら、大盛り無料ならば大盛りをたのむしかあるまい。
 「濃熟」の名に恥じないコク深い味わいの味噌スープ。盛り付け後に焦がし油を少々振りかけています。どろり系ですがざらざらした感じがないので、クリーミーな舌触りです。

 トッピングの大量モヤシがスグレモノ。さっと湯通ししたものと思われますが、ご覧のように新鮮でツヤツヤ。モヤシの生臭さも感じられず、どうやればモヤシがこうなるのか、不思議でなりません。他店ではなかなか味わえないモヤシだと思う。
 これをシャキシャキのまま食べるのも悪くありませんが、天地返しをしてスープに浸し、麺とともにパクつくのも悪くありません。

 麺は自家製の太麺。塩辛めのスープをたっぷりまとわせて食べれば美味。
 メンマはおよそ1.5cm角のしっかりしたものが数本、豚チャーシューは薄いものが2枚、ヒルトップにカイワレ。

 おいしく食べられるためか、大盛りでもまあ適量。この充実した内容で大盛りにしても670円というのは、かなり安い価格設定なのではないかと思量します。
ebisutei3 201608

 何種類かある担々麺の中から「グリーンカレー担々麺」(そんなのがあるのか?!)880円をセレクトしてしばし休憩。
 麺類には小ライスを無料で付けることができるのだけど、それはさすがに辞退です。
 なんだか食べるのを休んでいる間にどんどん満腹感が広がっていくのだけど、大丈夫かな、おれ。

 しばらくすると、キター! 緑色でカレーの香りを漂わせた独特の一杯がーっ!
 グリーカレーのラーメンなんて初めてだよなあ。心もち麺まで緑色に見えてしまうのだけど、それって気のせい? どれどれ・・・。うん、麺は、太麺の平打ちに振れたもので、おいしい。
 トッピングもなかなか凝っていて、豚チャーシューではなく鶏胸肉、焼きの入ったトマト、いい味付けの味玉、たっぷりネギ、挽肉、糸唐辛子など。

 担々麺としての破綻感はなく、研究し尽してつくられたものであることがわかります。
 しかしいかんせん、すでに満腹の状態で食しているので、これはおいしいなあ!という感覚が得られないのが残念です。それって店が悪いのではなくこちらが一方的に悪いのですけど。

 それにしてもいい店を見つけました。新潟、古町に泊まることがあれば次回もココに行くことになります。
 これだけ飲んで食べて満足して、あがり1,980円ですからねぇ。
 再訪時には、ラーメンを諦めるか、ラーメンをいくならば日替わりメニューを1品にして臨むことになるでしょう。
 18時半過ぎに佐渡から新潟港に戻り、今夜は新潟泊まり。宿は古町にある某ビジネスホテルです。
 19時半頃に宿を出て、ここに行こうと決めていた「笑美寿亭」へ。基本担々麺を得意とするラーメン店で、ほかに中華料理系の300円メニューを供することで人気を博しているそうなのです。
 いつも混んでいる店だと聞いていましたが、すんなりとカウンター席に着くことができました。

 さて名物の10数種類の日替わり300円メニューから何をたのもうかなーとしばし考えて、四川麻婆豆腐(ハーフ)とばか葱鉄板餃子の2品をチョイスし、生ビール500円とともに発注しました。
 ビールに付くお通しのメンマを食べながら待っていると、来ました!麻婆豆腐。

ebisutei1 201608

 しかしこれ、どこがハーフなんだよっ! 熱々の土鍋にたっぷりのマーボー豆腐。300円っていうからちょびっとかと思うじゃん。こんなに食べたら締めのラーメンが食べられなくなっちゃうぞ。
 熱くて辛くて、ボリュームがあって旨い。山椒が効いていい味だ。

 そうこうするうちに鉄板餃子も登場。デカい餃子が4個だけど、この量を見てほっとしている自分に気がつく。これはネギがいい感じでそこそこ旨い。

ebisutei2 201608

 この段階で満腹感がいや増します。角ハイボールあたりをもう1杯と行きたいところだけど、ここではラーメンもぜひ食べたい。
 ということで、飲むのはやめて一休みです。
okesa 201608

 宿泊地の真野から小木、赤泊、畑野、新穂、両津とドライヴしてきて、昼食は軽くいきたいと考えて、加茂湖の西側の秋津にある「手打ちうどんおけさ」でうどんを食べることにしました。
 13時入店で客は自分のほかに2人組のみ。店内はガラガラなのに、店主は一人客と見るや条件反射的にカウンター席にお願いしますと。座敷で寛ぎたいし、窓際の明るいところでいい写真を撮りたいのだけど、こうも杓子定規なのはどうかと思うぞ。

 ぶっかけ820円。
 たのんですぐにサーヴ。ということはこのうどん、茹で上げじゃないよね。
 口に運んでみれば、なにこれ、冷たくないじゃん。ああもう、揚げ玉は湿気っているし。タレも瓶詰のそばつゆそのものじゃん。

 佐渡島ではここまでおいしいものをたんと食べていい思いをしてきただけに、少しがっかりです。
 値段のわりに見た目のグレード感も乏しく、量もほどほど。
 佐渡旅の道中「殺したい蕎麦屋」という本を読んでいたのだけど、著者のシーナマコトは4~5箸しか分量がない蕎麦を1,200円で供し、店内にビバルディを流す蕎麦屋を殺したいと評していましたが、自分もなんか似たような気分になってシマッタ。

 こういう店は夜の居酒屋で生き残るかさもなければ淘汰されるのだろうな。少なくとも麺類王国の山形では続けてやっていけない店でしょう。
 残念でした。
 佐渡の2泊目は、真野地区にある「ご縁の宿伊藤屋」。ホームページを見て電話で直接予約した宿で、「板長おすすめ!旬の海鮮会席プラン」コース1万円。昨晩よりも期待できそう、ぐらいのノリで泊まったところでしたが、食事も部屋も好評価でした。

itouya1 201608

 まずは夕食。
 着座段階でのビジュアル。どうですか、すごいでしょ。
 左手前から時計回りに、4種類の先付け、漬物、佐渡牛の豆乳しゃぶしゃぶ味噌ダレ、茶わん蒸し、ホウレン草?と油揚げの和え物かつお節添え、煮魚、そしてカニ。
 これで驚いていてはいけません。さらに刺身の3点盛りとイカソーメンが運ばれてきました。
 これで飲んじゃったら全部食べられるのか?という不安。
 でも、あちこち巡って喉が渇いていたのでビールは欠かせず、まずは瓶ビールを1本。

 先付けをつつきつつカニを攻めてみましたが、これはスゴイ、昨晩のカニよりも数段身の入りがいいじゃあーりませんか。もうこれでかなり満足している自分。
 煮魚も美味。魚料理の神髄は煮魚なのかもしれないな。
 しゃぶしゃぶも、肉をだいぶ後になってから入れたのでおいしく仕上がったようです。
 ほかのものもどれもおいしく、レベルの高さを感じました。
 その後、昨晩やれなかった日本酒のカニ甲羅酒をじっくりと堪能。満腹になったのでごはんはパス。
 フィニッシュはメロンのデザートと澄まし汁でした。

 この夏休みで繁盛する時期、一人部屋で泊まって、これほどの料理がいただけて、朝食まで付いて1万円というのは、すごいことかもしれません。

itouya2 201608

 翌朝の朝食は、こんな感じ。
 朝からのイカソーメンは日本海の夏らしくてうれしい。青菜の胡麻和え、焼き魚、磯風味のするところてんなど素朴な構成ですが、朝食はこれでいい、これでも多すぎると感じた次第でした。
fukufuku 201608

 佐渡島で昼食に寄った「島の食堂ふく福」。旧佐和田地区になるのでしょうか、島のメインストリートR350沿いにある店です。
 実は島の寿司を食べようと考えていたのですが、人気店の「まるいし」も「弁慶」もお盆期間ということもあって超々満員。食べ始めるまでに1時間ぐらいは軽くかかりそうな勢いだったのであっさり断念しました。

 さて、ふく福。こちらはすんなり着座できたものの、やはり混雑。
 できるまで少し待ってねと言われつつ「から揚げユーリンチー定食」900円をオーダーしましたが、思いのほかすんなりと配膳されました。

 メインディッシュは、たくさんの野菜類の上に油淋鶏がドン! 油淋鶏は表面がからりと揚げられて、甘じょっばくて香り高いタレがかけられています。
 その脇に添えられた手づくりのタルタルソースがすご~くたっぷり。こういうところが大衆食堂の評価をぐんと上げるポイントなのだよなあ。レモンだって、これ4分の1? ちっともケチっていない様子が伺えます。
 野菜類は、白菜、パプリカ、ブロッコリーなどをたっぷり使っていて、これも深い敬意のアプローズ。ブロッコリーが好きじゃない人間なのだけど、こういう形での提供なら喜んでいただけます。

 ほかには、タコとキュウリの和え物、ワカメとテングサと三つ葉のスープ、漬物。
 ご飯が少なめだったけど、旅館で朝食をしっかり食べているのでおかわりは不要。おかわりは自由なのかな?

 個人的評価は特A。単なる島の食堂のレベルをはるかに超え、全国区でも十分通用するグレード感がありました。
 佐渡島の1泊目は、両津の「ホテル志い屋」。
 佐渡島ってホテル形式の宿はほとんどなく、基本和室の旅館タイプが多いようです。旅館に泊まるなら2食付きがダンゼンお得。
 「じゃらん」で9,180円という低価格で予約したビジネスプランなのでそれほど期待はしていなかったのだけど、結論から言うとけっこう満足できました。

shiiya1 201608

 まずは夕食がこれ。
 堂々、カニがまるごと1個! これでビジネスメニュー?!
 カニは痩せている感じで足は細いけど、カニ味噌が美味。一人メシなのでただでさえ無口なのに、コイツをほじほじしているうちについつい作業に集中してしまう自分。

 ほかには、タコ・はまち・エビの刺身3点盛り、きのこ(しめじ)の味噌炒り、海藻の入ったつみれの蒸し物など。
 まるごとイカ沖漬けの味噌焼きがまた秀逸。味噌味が濃いめなので、ついついこれでごはんをガッツリ食べ、おかわりまでしまいました。
 味噌汁は、とろみを湛えた海藻入りの澄まし汁。海の物に特化したお膳には好感を持ったところ。
 日本酒をたのんでカニの甲羅でカニ味噌とともに飲むべきだろうと考えたものの、瓶ビールも1本やっつけていたので、もう入らず断念したのはちょっぴり口惜しい。

shiiya2 201608

 翌日の朝食がこれ。
 左上から烏賊+味噌、サラダとソーセージ、塩鮭、オムレツ、漬物、冷奴。これに焼き海苔が付いていました。
 日頃朝食は食べないか粗末なものをちょこっと食べる程度なので、朝からこれだけ食べると腹が重い感じです。
ikari 201608

 夏休みに佐渡島を攻めてみました。向かう途中の昼時、鼠ヶ関の「イカリ食堂」を初訪問。以前から興味があった店でした。
 入店すると、予想以上に多くの客で賑わっています。しかも漁業者中心で男性が多い。これはかなり期待できるのではないか。

 多くの客が広東麺を所望している中、自分はマーボー飯750円をチョイスしてみたところ。
 いやはやすごい。一般的な店で供される丼物との比較で言うと、それらの1.5倍の量は軽く凌駕しています。つまりは、自分の「ケ」の食事の摂取量の2倍程度はあることになります。
 深めの平皿にごはんと麻婆豆腐がたんまり。ナルホド、肉体労働者系の男性が多いわけだ。こんなに食べられるかな。

 絹ごし豆腐を使って、挽肉味噌あんがたっぷり。椎茸と筍も入っていて、刻みネギがトッピング。
 四川風味ギンギンといったわけではなく、日本人の舌に合わせた感じの比較的まろやかな味がします。が、山椒があとでジワリとくるような仕掛けになっていて、食後は唇が少しヒリヒリしました。

 ああ、旨かった。「超」がつくほど満腹であります。
 イカリ食堂ねぇ。なんだか自衛隊の2等海士にでもなった気分になって、敬礼とまではいかなかったけどやさしい感じの女将さんにあいさつをして退去しました。
 ごはん類も大満足ですが、再訪の機会があれば、人気と思しき広東麺でしょうな。
asunaro 201608

 ある日の午前中、会議に出席するため山形へ。昼までに一仕事済ませて、同行者4人と協議した結果、昼食はあすなろ食堂へ行くことにしました。
 あすなろ食堂はほぼ3カ月ぶり。いつもは一人でふらりと入ってカウンターに陣取るのだけど、今回は5人なので、テーブル席2つを使います。

 本日のあすなろ定食は、肉団子の酢豚風、ポテトサラダ、レバーきゅうり。当たりのほうなんじゃないかな。
 ニラ入りの味噌汁もおいしく、これでわずか790円かとほれぼれします。
 5人中3人があすなろ初体験でしたが、皆さんボリュームと内容の立派さに驚愕しておりましたので、申し添えておきます。
oukaen 201608

 日曜日なのに、酒田でお仕事。この日の酒田市の最高気温は37度超。むわぁ、あ゛づい。
 勤務を終えた夕刻、メシをたべようかと考えたものの、熱いものには食指が伸びない。ではまあ、噂に聞いていたあそこかな。
 ということで、酒田市緑町、酒田勤労者福祉センター内にある「レストラン凰花園」を初訪問。本格的な中華料理を食べられる店のようです。

 炸醤麺(ジャージャー麺)900円。
 なかなかにゴージャス。注文時、900円は割高かなと思いましたが、供されたものを見て、まずは納得です。
 大きな皿です。中華麺の上にはぽってりとしたあんがたっぷり。大サービスではないか。
 そして充実の極みは、写真の上部。レタス、白髪ネギ、千切りニンジン、細切りキュウリがごっそり。これにプチトマトが加わって、野菜陣形がきっちりととられています。
 これって、あんや麺と絡めて食べるのだろうな。

 ちゅうわけで、野菜たちをあんの上に散開させて全体をぐりぐり。麺と細切り野菜との食感が異なるので、箸だけではそれらをうまくまとめて口に運べませんが、えいやっと豪快に咥えこんでしまえば問題なし。ときどき口の周りをナプキンで拭けばいいだけのことなのだ。

 過去に食べた他店のジャージャー麺の記事を読み返してみると、昨年11月に食べた「中華料理桃園」(鶴岡市)のそれは、熱い麺に熱いスープを少量かけて、その上に熱い肉味噌をかけるというつくりだったので、少々驚いたものでした。
 それまでに食べてきた「桂林」(山形市)、「五十番飯店上海厨房」(同)のジャージャー麺はいずれも冷製でしが、両方とも品名に「冷やし」が入っているのでした。
 今回は品名に「冷やし」がつかないシンプルな「炸醤麺」でしたが、冷製。

 してみると、オーソドックスなジャージャー麺とは温・冷どちらなのだろうとの疑問が湧いてきます。ま、いずれにしてもおいしいことには変わりはないのだけど。

 鳳花園のジャージャー麺は他と比較してグレード感は極めて高い。噂どおりとてもおいしく、立派でした。
hanabusa 201608

 鼠ヶ関で仕事があり、昼の時間帯に「英(はなぶさ)」を初訪問。
 う~ん、何にしようかなあ。鶏ガラ・煮干し風味の「中華そば」、鯛の焼き干しと白醤油の味わいの「和風ら~めん白」、大豆醤油と魚醤の旨みの「はなぶさのブラック」とさまざまあり、これらがすべて600円。ほかにも冷やしラーメン600円、冷やし中華750円とあり、選択にかなり躊躇します。
 しかし、この暑い天気の下で外仕事をした後でも気力・体力ともに元気を失ってはいませんから、クソ暑いときにこそこういう選択も天邪鬼の自分らしいのではないかと考えて、「みそら~めん」750円にしてみました。

 うまいんだよ、これが。着ているもの全部とタオル1本を汗でダメにするぐらいの根性があれば、盛夏の味噌ラーメンは最高ですよ。たまりませんよ。
 合わせ味噌とラードの風味が効いているスープ。これにお好みでドウゾと運ばれてきた辛味噌とニンニクをたっぷり加えて食せば、おれはこれで夏を軽々と乗り越えられるぞとの自信がみなぎる一杯になります。

 トッピングは、まずは野菜炒め。博多ラーメンに入るような細めのモヤシ、ニンジン、キャベツ、タマネギ、ニラ、豚挽肉が混然一体となって、いい味をつくり出しています。
 ほかには、自家製の厚切りチャーシューが2枚、メンマ、ネギ、そしてコーンたっぷり。いいデキなんじゃないですか。
 麺は、加水率の低い、やや細麺。これって、中華そばには適してはいるものの、味噌ラーメンにはどうなのかなという気がしないでもないですが、わしわしと食べ進めれば極上の満足感が得られました。

 「英(はなぶさ)」、いいです。近ければ通いそうな店。鼠ヶ関、いいですねえ。
 ほかに「イカリ食堂」にも興味があり、行ってみる必要があると感じています。
yoshitei 201608

 ある日の昼、仕事の関係で庄内から山形に向かう途中、刀削麺を食べようと思って高速を寒河江で下り、「双福飯店」に向かったものの、あいにく休業でやんの。なんだよまったく。
 それではその向かいにある「そば処吉亭」で蕎麦でもたぐろうか。

 16カ月ぶり3回目。過去2回はいずれも肉そば(冷)を食べた記憶があるので、今回は「げそ天ざる」780円にしてみました。

 いいデキ。ゲソ天そばでは随一と言っていい山形市荒楯の「そばのまるごまるご」と比較すると、げそ天はボリュームこそ劣りますが揚げたてしょりしょりで美味。色黒の蕎麦もまたボリューム的には劣るものの、山芋が入っているのか口当たりは滑らかで、味的にはこちらのほうが上かもしれません。刻み海苔がふりかけられているところがプレミアム感あり。
 薬味のネギは不足感なく、まるごでは付かない漬物がグッド。
 これはいいと思ったのは、たれに落とす卵。まるごよりも大ぶりで黄身がしっかりしているため、たれのマイルド感が極めて高く、これぞ山形で啜る蕎麦だなあと感激しました。

 配膳されたもののビジュアルはきれいで清潔感があり、まるごより上。(笑)
 蕎麦湯も温度が高めでおいしくいただけました。

 吉亭、レベルが高いです。人気が高いのもうなずけます。
mitokoumon 201608

 ある日の夕刻、ホンモノのとんかつが食べたくなって、大宝寺町の「とんかつ水戸黄門」を初訪問。
 今夜はちょっぴり贅沢に。仕出し弁当などにはいってくるようなとんかつはどうにも嘘くさくて納得できないんだよねえ。

 ロースかつ定食1,500円。値段が本格的なので、内容も期待できようというもの。
 運ばれてきたものを見て大きくうなずく。そうそう、これぐらいしっかりしたトンカツが食べたかったわけですよ。
 厚みのあるジューシーなとんかつにたっぷりの千切りキャベツ。カラシの量もいい感じにたっぷり。
 卓上にある、それぞれが壷に入っているトンカツソース、とんかつ味噌、和風ドレッシングを使って味をカスタマイズし、添えられた擂鉢の白胡麻を摺り、それもかけていただきます。いやはや、迫力満点。

 ほかには白菜ときゅうりの漬物と、豆腐となめこの味噌汁。
 カツが多いので、ご飯は半膳ほどお代わりをしました。ごはんのお代わりは無料です。

 長めのカウンター席と小上がり数卓。入店から退店まで終始大将と二人きりでしたが、なんだかほっくりとした感じの店で、ゆっくり食事ができたなあという印象。
 値段は安くありませんが、充実極まるとんかつが食べられたので満足です。

 大将にどうして店の名を「水戸黄門」にしたのか訊いてみると、「自分が(水戸黄門を)好きなんです」とのこと。大真面目な感じの受け答えがおもしろかったなぁ。
kaname 201608

 JR余目駅前、「一幸食堂」とまさに隣り合って建っている「かなめ食堂」を初訪問。
 暑い夏の昼どきということで、とにかく冷やしラーメンを食べようと決めて入店しました。
 暖簾をくぐって店内を見渡すも、メニューが見当たりません。まあいいやと給水機から水をコップに入れ、厨房に向かって「冷やしラーメンをお願いできます?」と尋ねると、店のおばちゃんは「冷やし中華?」と。しかし調理を担当するおじさんのほうは「中華そばの冷たいヤツのぅ。つくってあげる」とにっこり。
 ははあ、自分のような内陸の人間は、夏であれば食堂では必ず冷やしラーメンを出すものと思っているわけだけれど、庄内地方ではどうやらそうではないのかもしれないなと思い当たります。メニューにないものを注文してしまったようです。

 しばらくして運ばれてきたのは、なんだか斬新な冷やしラーメンでした。
 ルックスは中華どんぶりに入った涼しげな冷やしラーメンですが、そのトッピングはぐぐっと「冷やし中華」寄り。細切りにした生キュウリと錦糸玉子。それにチャーシューとメンマ、ネギ。びっくりぽんだったのはキュウリに添えられた辛子。こうなるとこれはやはり冷やし中華だよなあ。

 しかし、それなりに旨い。スープが酸っぱくなくて、「冷やしラーメン」の味になっています。色、味とも濃いめの仕立てに角氷が数個。それでいて脂の浮きや塊りはほとんどなし。加えて麺が自家製らしく、これまたぷりぷりとしてとても旨い。
 食べていると、手の空いたおじさんが厨房から出てきて、「どうですか?」と。素直に「旨いですね」と答えると、にっこり笑って、見よう見まねでつくってみたというようなことをぼそぼそと話してくれました。
 会計時には「いくらもらっていいものかわからねぇども・・・」と、650円の請求でした。

 おもしろいなぁ、この店。店員も客も、店のつくりも差し込む光も、すべて昭和の食堂そのままという風情もまたいい。この雰囲気に浸りたくなって、きっと再訪することになるでしょう。

 なお、添えられた小鉢は、ナス、ピーマン、ネギ、タマネギ、豚肉の味噌炒め。レンジで温かくされた充実の一品でした。
 それと、氷入りの冷たい粉抹茶が供されたこともポイントアップです。
ohsho 201608

 1年7カ月ぶり、4回目の訪問。ビジネスホテルの併設ですが、いい食堂なんですよ、ここ。この界隈では本業よりもむしろ食堂として名が通っているんじゃないかな。

 今回は豚汁定食800円にしてみました。
 ボリューム満点。納豆もしくは生卵どちらか1つサービスは続行中です。今回は卵で。
 メインの豚汁は、大きくて厚みのある豚の三枚肉が4つ。べろ~んとしていて存在感抜群です。ほかには豆腐、キクラゲ、ピーマン、モヤシ、キャベツ、ニンジン、シイタケなど具だくさん。
 スープは味噌仕立て。その味は、いわゆる笹谷の味噌ラーメンといわれる天狗山グループの味噌スープの味に酷似していると感じました。つまりは濃厚で、油分が豊富でクリーミー、ごま油風味びんびんの、あの味、ということです。

 ほかにはブロッコリーのマヨネーズ添え、油揚げ・ニンジン・糸こんの煮物、大根・ワカメ・シーチキンの和え物、漬物2種(ナス・白菜)など。
 たっぷりのごはんにサービスの生卵をぶっかけて食べれば、「めし」を食べる幸福感がいやがうえにも高まります。

 汁物料理としての総合評価は、沖縄首里の「あやぐ食堂」の味噌汁定食や酒田の「ごはん職人六兵衛」の豚汁セットに匹敵する傑出さがあり、特Aランクと言っていいでしょう。
inakura 201607

 旧櫛引町、下山添にある「稲倉食堂」を初訪問。町はずれの、屋敷林のあるふつうの農家の一軒家といった佇まいの建物。その玄関に暖簾が下がっているだけのような、素朴な店です。店内では体格のいい男性料理人と、二人の元気のいいおばちゃんが切り盛りしています。待っている間、頻繁に出前の注文の電話が鳴ります。「すこし時間がかかるども、いいかのう」と確認しながらの注文受けが続きます。

 たのんだのはカツカレー850円。ここではカレー中華650円が売れ筋と聞いており、隠れメニューのカレー中華・汁抜きというのもあるとか。つまりはカレーがうまいということなのだろうと鼻を利かせての注文です。

 その読みは大正解。カレーがいいのです。
 大衆食堂のカレーというと、小麦粉で伸ばしたぽったりとしたものがこのあたりのメジャーです。それはそれで郷愁をそそってうまいのですが、ここのカレーは本格派。市販のカレー粉に例えればS&Bの味に振れており、ターメリックが効いたバタ臭い味で、オリエンタルムードがしっかり感じられ、食欲をそそります。
 しかしそれだけではなく、どこかに大衆食堂の味が潜んでいます。思うにそれは、中華スープなどを隠し味に使っているからで、ちょっぴり塩味を利かせているあたりに秘策があるのだと考えるのですが、どうなのでしょう。

 カツは、厚さこそほどほどですが、揚げ具合はバッチリ。カレー+カツのご飯に対する比率は高く、「ごちそう」としてのプレミアム感をしっかりと創出しています。
 付属の味噌汁も秀逸。ナス、厚揚げ、ワカメ、ネギといった具材の充実度がすばらしい。
 キュウリ漬けはかつお節をまとっている変わり種で、これもおいしい。

 この店、素朴な雰囲気が最大のウリなのかと思ったらさにあらず。メニューもしっかり充実しているのは立派です。麺類のほか丼類、定食も豊富なので、ぜひ再訪しなければナラヌと思ったところデス。
tobiuoya 201607

 R7を酒田から北へ進み、遊佐町に入ったところにある「え~こや八福神」。その中にある「ラーメンとびうおや」を初訪問。
 ここについては、飛魚ダシのラーメンがおいしい、100円増しの大盛りは麺量倍の440gで超大盛り、との事前情報。
 では、それをいくしかあるまいと、とびうおラーメンの大盛り680+100円をいただくことにしました。

 う~~む、どんぶりがデカい。全部食べられるかなぁと恐る恐る食べ始めました。
 飛魚ダシのスープはその名のとおりの味と香りがし、その他の材料をある程度抑えている感じ。そうなると味がシンプルというか淡白になるうらみがあるものですが、返しのきりりとした醤油味が効いていて、量は多くても飽きさせることはありません。

 麺はかなり大量。加水率の高くないエッジの立ったやや細麺、ほぼストレートを使っており、スピーディーに食べないと伸びる感じ。なので、はじめのうちは麺を集中的に口に運びます。そのはじめの4、5口は食べても残量が減らないなぁという印象でしたが。うめいうめいと食べているうちにあらかた腹の中へ。全部食べられなかったという男性同僚の話を聞いていたので心配だったのですが、うまいラーメンは不思議とどんどん納まっていくもので。(笑)

 トッピングは、ひらひらのチャーシュー4枚と、甘めの下味が施されたメンマが適量、それに刻みネギというシンプルな構成でした。

 しかし、自分にとって、ラーメン440gというのはさすがに多すぎます。食後の午後は膨満感で少々ぐったりでした。
hazuki 201607

 部内某課の職員たちとともに、酒田市本町の「味工房八月(はづき)」へ。ココは夜の会合ではお世話になったことがあったのですが、ランチタイムは初めてになります。
 駐車場、混んでるなあ。80席の店にしてはスペースが少ないんじゃないのか?

 さて、ここの「日替わり二段重ねお弁当」は内容が充実している上に見た目もきれい、価格もリーズナブルとあって、特に女性に人気があるとのこと。価格は880円です。
 この日のメインは、秋刀魚の梅じそ焼き、メバルの煮付け、ミックスフライの3種から選べるという趣向。「選べる」というところが、多くの人に利用されるポイントの一つなのかもしれません。
 メバル煮付けを選んでみましたが、立派な煮魚を出してこの価格でいいのかと、まずはオドロキ。いい感じに煮付けられて身がほくほくです。
 ほかには、刺身3種、夏野菜のトマトソース煮、フキと油揚げとしめじのおひたし、厚切り蒲鉾と玉子焼き、キュウリ・ナス・レモンの漬物などの充実した布陣。
 ごはんは五穀米を使っていて、健康志向の強い御婦人方にも十分な訴求力を発揮しています。味噌汁もワカメの風味が感じられて美味。
 食後はコーヒーまで供されました。

 ここまでやってくれれば、それ以上望むものなんて何もありません。
 たいへん美味しゅうございました。