inakura 201607

 旧櫛引町、下山添にある「稲倉食堂」を初訪問。町はずれの、屋敷林のあるふつうの農家の一軒家といった佇まいの建物。その玄関に暖簾が下がっているだけのような、素朴な店です。店内では体格のいい男性料理人と、二人の元気のいいおばちゃんが切り盛りしています。待っている間、頻繁に出前の注文の電話が鳴ります。「すこし時間がかかるども、いいかのう」と確認しながらの注文受けが続きます。

 たのんだのはカツカレー850円。ここではカレー中華650円が売れ筋と聞いており、隠れメニューのカレー中華・汁抜きというのもあるとか。つまりはカレーがうまいということなのだろうと鼻を利かせての注文です。

 その読みは大正解。カレーがいいのです。
 大衆食堂のカレーというと、小麦粉で伸ばしたぽったりとしたものがこのあたりのメジャーです。それはそれで郷愁をそそってうまいのですが、ここのカレーは本格派。市販のカレー粉に例えればS&Bの味に振れており、ターメリックが効いたバタ臭い味で、オリエンタルムードがしっかり感じられ、食欲をそそります。
 しかしそれだけではなく、どこかに大衆食堂の味が潜んでいます。思うにそれは、中華スープなどを隠し味に使っているからで、ちょっぴり塩味を利かせているあたりに秘策があるのだと考えるのですが、どうなのでしょう。

 カツは、厚さこそほどほどですが、揚げ具合はバッチリ。カレー+カツのご飯に対する比率は高く、「ごちそう」としてのプレミアム感をしっかりと創出しています。
 付属の味噌汁も秀逸。ナス、厚揚げ、ワカメ、ネギといった具材の充実度がすばらしい。
 キュウリ漬けはかつお節をまとっている変わり種で、これもおいしい。

 この店、素朴な雰囲気が最大のウリなのかと思ったらさにあらず。メニューもしっかり充実しているのは立派です。麺類のほか丼類、定食も豊富なので、ぜひ再訪しなければナラヌと思ったところデス。
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