tsurara 201702

 昨冬に開いたという、酒田市藤塚の「中華そば銀竹」を初訪問。
 「銀竹」と書いて「つらら」と読ませる洒落の効いた店。建物もシックで、隠れ家的な小料理屋のような外観です。「三日月軒中の口店」と関係のある店だと聞きました。

 「雲呑麺始めました」との貼紙あり。
 酒田のラーメン、しかも「三日月」系ならばこれでしょうと、雲呑麺750円を。

 奥にうっすらとした甘みを感じる飛魚出汁スープが美味。こういうやさしい感じのスープが本来の酒田ラーメンの特徴だと思う。
 麺は、自家製と思われる細めのほぼストレート。適度な透明感が見て取れ、いい感じに寝かせたなと思われるものです。
 ワンタンは4つ。ふわふわ薄々の酒田定番のものとはちょっと異なり、形を崩さずに箸で持ち上げられる程度のしっかり感があります。具の部分がかなり大きく、俺は今ワンタンを食べていると実感させる存在感があります。ワンタンが早い段階でなくなってしまったようで、数組あとの人からはワンタンの入らない中華そばをたのんでいました。
 トッピングは、極太短めのごっついメンマが2本。これが柔らかくておいしい。肉っぽい味がするぐるぐる系チャーシューが2つ、板海苔、ねぎ。

 おいしかった。
 「ごま辛シビレそば」なんていうネーミングのものもあり、これを頼んでいる人がけっこういました。機会があればぜひ再訪し、それも食べてみたいと思いました。
marutan-s 201702

 ある日の夜、鶴岡エスモール内2階にある「担々麺の店まるたん。エスモール店」を初訪問。
 ここで、焙煎金胡麻担々麺540円(ホントならば820円)にライス150円を付けて食べてきました。これが「MyBloom」第5弾を活用しての12軒目となります。

 逆三角錐形のどんぶりに、立派と言っていい担々麺。およそ1年前に、鶴岡市美原町にある本店的な位置づけの「まるたん」にて黒胡麻の担々麺を食べたことがありましたが、その店と同様、いかにも四川担々麺らしい断面シャープなストレート細麺が使われていて、すごくおいしい。細いのにけっこうな弾力があり、ダレも来ないスグレモノの麺です。
 もちろんスープも胡麻が効いていて、挽肉も全体をまとめる味の元となっています。
 たっぷりの茹でホウレン草。スープの上に出ているのは「氷山の一角」です。この茹で具合、いいよなあ。しゃっきり感がしっかり残っています。
 ほかにコーン、糸唐辛子などがトッピングされています。

 担々麺の場合、その真骨頂はスープであり、けっこう濃密で塩辛いそれを最後まで味わい尽くすためには「めし」が必要デアル、という考えはこのところ確信に変わっていて、今回もライスをたのみました。
 すると、このライスがすごい量。1合まではないにしても、わが日常の1食分よりも多い。半ライス程度でよかったのだけど、それって食券機では見つけられなかった。もしかしたらあったのかな? どんぶり1杯のラーメンとともにこれを全部食べたなら絶対食べ過ぎになり、あとがヤバイのは必定だぞ。
 なので半分だけを残ったスープに落とし入れ、これで我慢しようとレンゲでかっ込み始めたのだけど、ああっもう、すんげぇうまいんだよなぁコレ。スープに残っている味付け挽肉やコーンがご飯に絡み、こんなこと言っちゃあ身もフタもないけど、このスープとご飯さえあればほかは何もいらない!って感じだ。
 うん、んまい! もっとイケル。
 そのようなわけで、ごはんをレンゲで追加すること2回。結局ほぼすべてのライスを食べ尽してしまいました。

 大満足ではあるけれども超満腹。
 今夜は帰ってからスーパーボウルを見ながら飲もうと思っていたけれども、もう飲むのはやめておこうっと。というより、もう腹にものを入れたくないデス。
kouga 201702

 酒田市千石町の「中華料理香雅」を初訪問。着実に未訪店を減らしつつある今日この頃です。

 メニューのトップに載っていた広東メン820円をチョイス。
 醤油香が際立ち、中華料理店らしい鶏ガラ風味が奥にしっかりと漂う、衒いのない正統派スープ。これはいい塩梅です。あんかけスープのラーメンを食べるときの常としての作法で、まだあんと混じっていないスープをレンゲで10口ほど啜り、たっぷりとスープ自体の味を楽しみます。

 おもむろに箸で麺をリフトしてみれば、おおっ、細麺の縮れだ。あんかけに細麺というのは珍しいかもしれません。
 しなしな、ひちゃひちゃとした細麺が五目あんをたっぷりと持ち上げてきて、そいつをはふっと口に運べば、熱いの、うまいの、たまらんの。

 五目あんは、イカ・タコ・ホタテなどの魚介類、うずら卵、ハム、タマネギなどは入っていず、白菜と豚バラ肉を主として穂先の方を使ったタケノコ、キクラゲ、ニンジンなどで構成されています。意外なのはピーマン。青菜代わりなのでしょうが、緑が鮮烈で、全体の味を壊すようなこともありませんでした。
 あんの粘度はそれほど強くなく、よく言えばほどよい、悪く言えばインパクトがない、といった感じでしたでしょうか。

 こういう味は好きだ。中華料理店らしく品数も豊富でグッドだし、店の雰囲気も落ち着いていて悪くありません。これでもう少し価格が安いとサイコーなのだけどなぁ。
daihachi 201701

 鶴岡市末広町の「味の大八」を1年2か月ぶりに訪問。
 数えてみると、「My Bloom」の第5弾を使っての11軒目となります。

 辛みそラーメン、800円のところを540円で。
 「味の大八」は3回目ですが、ここでは過去2回とも日替わり定食だったので、麺類は初めて食べます。

 なかなかいいです。
 麺は縮れの細麺で、少し寝かせて透明感を湛えたもの。啜り甲斐があり、麺量200g以上ということで、適度な回数を啜れるのがいいです。
 スープはやさしい味噌味で、それにほどよく唐辛子が加わって若干の刺激感もあって、オリジナリティが高いものになっています。

 秀逸なのは具材。赤茶色のスープに真っ白な白ネギがトッピングされて、それが妙になまめかしく見えたりして、インパクトのあるルックスに。白菜がたっぷりで、それから出た甘みが鍋物を食べているようなやさしい味を増長させており、それに加えてネギの緑の部分、キクラゲ、ニンジンなど。そして味の主役は、大きめの豚バラ肉。豚肉ってうまいなあと思わせるようなコクを演出しています。
 メンマもたくさん入っており、文句なし。腹がくちくなりました。

 たいへんおいしゅうございました。丁寧かつフレンドリーな接客のおばさんも好感度高し。
 いい店だと思いますよ、ここ。昭和的な時間が流れているしね。
takanosu 201701

 鶴岡市小淀川の「鷹乃巣」を、1年5か月ぶりに再訪しました。「My Bloom」第5弾活用の何店目になるのかな。
 池袋の「えるびす」で修業をしたという方の店なので、とんこつ系がお得意のよう。もう10年ぐらい前になるけど、赤坂界隈に泊まったのに地下鉄などを乗り継いでわざわざ池袋まで食べに行ったことがあったよなぁ、「えるびす」。

 高菜とんこつ、1日限定40食、840円のところを540円で。
 丸2日間かけて炊き続けたという本格豚骨スープは、かなり粘度があるこっくりとしたもの。それに相性抜群の辛子高菜がトッピングされています。
 ほかのトッピングは、刻みキクラゲ、白ネギ、チャーシュー2、白胡麻など。

 ネギが秀逸で、刻みたてがたっぷり。これを麺とともに食べれば、ネギ特有の辛みがいい味わいでスバラシイ。
 麺は、博多風の低加水、細麺ストレート。博多ラーメンはあまり好んでは食べないのですが、きりっとした硬めの茹で上げでしばらくダレの来ないのがいいです。
 でも、正直言って博多ラーメンは1杯で腹いっぱいにならないのが玉に瑕。そもそも博多ラーメンとはそういうもので、足りない向きは替え玉をするのだと愛好者の方々はうれしそうに言うのだろうけれど、こちらからすれば、だったらはじめから一発で喰わせろと言いたい。
 バカだな、そんなことしたらラーメンがダレてしまうではないかとの反論が聞こえてきそう。しかしそれに対しては、だったらダレないように麺を工夫するべきではないかというのが、東日本の考え方。
 こちらのラーメンは大盛りにしたところでさほど伸びずに、最後までおいしく食べられるのですよ。これこそ工夫のあとが見て取れるではないか。どうだ、エライだろ。(笑)

 いつの間にか博多ラーメン批判になってしまいましたが、鷹乃巣のとんこつラーメン、とてもおいしかったのですが、細麺の常として量は少ないねぇ、ということを言いたかっただけですので悪しからず。

 韓国料理店で使われるような金属製のレンゲがついてきましたが、底が浅く、おいしいスープがたっぷり啜れないうらみがありました。面倒なのでそのレンゲをどんぶりの外に出し、どんぶりを持ってスープをごくりといただきました。そうしたくなるほどにおいしい、濃密なスープでした。
shinn 201701

 前から行ってみたいと考えていた酒田市宮野浦の「らーめんしん」を、ようやくにして初訪問。小さい店のようで、駐車場も狭いこともあって、なかなか入れずにいたのです。

 基本であり、背脂も入るという「らーめん」を食べるべきなのでしょうが、味噌系が食べたかったので、「みそ味ワンタンめん」800円をお願いしてみました。
 辛味噌を和えたメンマ付き。これ、おいしかった。
 それと、猫の顔の形をした容器に入っているのは、摺った生ニンニク。これをチョチョイとスープに加えて食べてみたところです。

 でっかいどんぶりでの登場。
 麺は、やや細ぐらいに位置する縮れで、少し寝かせたと思われる微かな透明度を湛えたもの。ぷりっとした食感でおいしい。メンマもざくざくと入っており、嬉しい限りです。
 刻みたてなのでしょう、白ネギの辛みが際立ち、やたらといい味しています。
 豚肉らしい味がするチャーシューは、チャーシューメンを頼んだわけでもないのに、厚切りが2枚と大きな端肉ひとつ。ここまで肉が多ければチャーシューメンでしょ、これは。
 ワンタンに包まれたネタの部分は豚挽肉のほかに海老が入っています。酒田では海老入りワンタンを出す店がいくつかありますが、肉と海老をまとめてひとつのワンタンに入れているところは初めてかもしれません。酒田名物のワンタンらしく、トロリとした食感がいいです。
 それらがやさしい味のたっぷりの味噌スープでひとつにまとめられて、大きなどんぶりの中で「しん」独特の世界を形成しています。

 気のいいおじさん、おばさんがやっている店。食後のコーヒーもいただけます。
 ラーメン自体の充実度も高く、いい店でした。
baba 201701

 酒田市富士見町の「中華そば屋馬場」を1年3カ月ぶりに再訪。
 初回時は旗艦メニューの「中華そば」690円を食べたので、今回は「煮干中華」740円にしてみました。

 間口の広くない縦長どんぶりにて登場。煮干しから染み出たと思われる油が表面に浮いていますが、実に優しい煮干し味。おれらの店では煮干しぶりぶりなんだからなっ!的なごつごつとした主張はなく、角がすっかり取れ切って丸い味の煮干しスープに仕上がっています。これは美味。こういうのって初めてだな。

 麺は、中華そばで用いられる手もみ縮れのものとはがらりと異なり、全粒粉のストレート。多加水のようで、もっちり感がよく出ていておいしい。

 前回も感じたけど、ここはレベルが高いと思います。

tsuruokaya 201612

 ブルーム第5弾使用の店めぐりの4店目は、鶴岡市小淀川の「つるおか家本店」。その近くの「T乃巣」を目指したのですが、ここは不定休に加えて早上がりしがちなようで、夕方に行っても困ったことに開いていないことが多い。

 「つるおか家」は10か月ぶり3回目の訪問。今回を含めていずれもブルームを使っての入店です。540円ならぬ500円で立派なラーメンを供してくれる、志の高い名店だと思っています。

 第5弾のブルームメニューは、第3弾のときと同じみそラーメン。しかし、そのときの画像と比べると中身がある程度変わってきています。
 前回の画像はこのとおり。較べてみてください。
 具体的には、刻みきくらげと煮玉子がカットされ(これは大きい)、ニラの刻みがより細かくなっています。

 たっぷりシャキシャキもやしの下にある麺を持ち上げ、それが淡い黄緑色を湛えているのを見て、ああ、ここの麺は鶴岡白山産のだだちゃ豆が練り込まれているのだったなと思い出します。
 中華麺にいろいろなものを練り込むのは、地元に多くあるものを無理して加えただけのものが多く、基本的に邪道であると思っています。しかしこれの場合、改めて食べてみると、微かに感じられる枝豆の風味は本来の中華麺の香りを損なわずに爽やかなプラスアルファになっいて、悪くないと思ったところです。
 でっかいぐるぐるチャーシューが惜しげもなく2枚入っているし、柔らかメンマもいい味が染みていておいしい。
 小さめの背脂がくどくない程度に全体に散開している風情も見ているだけでおいしそうです。
 ニラのほかに焦がしたような風味を持つ細かいナニモノかが入っており、これが味をよくしているのではないかと思う。

 ああ、うまかった。
 あれま、今回はワンコインではなく540円でした。これまでの爆発的なお得感はわずかに削減されていますが、それでもなおこの内容でこの価格はたいしたものだと思います。
yokomichi 201612

 「MyBloom」の第5弾を使って訪れる3軒目は、「ラーメンよこみち」。1年6カ月ぶり2回目の訪問となります。
 ここは青竹手打ちの麺が食べられる庄内では唯一の店。古い店構えではあるけれども「手打ち」に惹かれる人間にとっては垂涎の店なのです。
 前回ワンタンメンを食べたときの感想はこちらです。

 ネギラーメン(醤油)、通常750円がなんとワンコインの500円! ウソだろって感じですが、ホントなんです。
 スープは、表面にうっすらと脂が浮きややワイルド感のある香りで、動物系が強いかなと思わせます。しかし含んでみればニボシや野菜も背後に潜んでいるようで、極めておいしいもの。イケ麺なのはわかっているので、こうなればまずはスープだと、レンゲでひとしきりコク深いスープを味わいます。

 トッピングは、愛してやまないネギチャーシュー。先だって「ラーメンショップ椿」でもネギラーメンを食べて堪能したばかりなのだけど、やはりうまい! この秋に高崎で下仁田ネギを使った「上州ねぎチャーシュー」を食べて以来完全にハマってしまったな。
 ほかにはワカメとナルト。

 固ゆでの麺もおいしいし、この一杯には納得することしきり。
 できればもう少し店をきれいにしていればいいのにと思うけど、もしかしたら雑然としているこの雰囲気も味のうちなのかもしれません。(笑)
takahashi-amarume 201612

 庄内町余目に2016年7月にオープンした「中華そば家たかはし」を初訪問。
 手元の「たべぶらパスポート2016」によれば、「さまざまな飲食店で23年にわたって腕を磨いた庄内町出身の店主が開いたお店。歯ごたえのよい麺にコクのあるスープを絡めた中華そばがおすすめです」とのこと。
 平日のランチタイムは普通盛りが100円引きで、中華そば700-100円。

 見たところは極めて普通の中華そば。というか、そのセンを狙っている模様で、正統派中華マニアならばそれを見ているだけで、和んでしまうことでしょう。
 トッピングもきれいなもので、立派なチャーシュー2枚のほか多めのメンマ、板蒲鉾、小さな海苔、緑を添えるホウレンソウ、スープを持ち上げるネギと、オーソドックスを衝いています。

 スープは、昔ながらの鶏ガラベースにとどまらず、煮干し系の風味もあって、現代的な路線へと一工夫を凝らしている印象がありました。
 麺は、古典系としてはやや太めに入る範疇のもので、これって内陸山形のラーメンだよなと思わせる太さと加水率のもの。啜り甲斐があり、口に含めばもちもちしておいしい。

 700円ならチト高いけど、600円なら再度食べてみたいと思わせる、十分に納得のいく逸品でした。
tsubakuro 201612

 庄内生活が2年近くになり、この地域の飲食店めぐりもだいぶ進みました。しかしまだまだ未訪の店が多くあるのです。
 というわけで今回は、鶴岡市水沢、R7沿いにある「ラーメンつばくろ」を初訪問。
 外観から判断して70近い親父さんが一人でやっている店なのだろうという自分勝手なイメージを持って入店しましたが、意外にもまだ若い範疇に入るであろう仲のよさそうなご夫婦(おそらく)での切り盛りでした。やはり店は入ってみなければわかりません。

 メニューのトップに君臨する「味噌ラーメン」700円を注文。
 配膳時にはわりと強めのニンニクの香り。スープには多めの脂が浮いており、一見刺激が強そうな印象でしたが、啜ってみればとても優しめな味噌味。塩分が強くないので飲み口は軽快です。言うなれば、おふくろの味に油分を少しだけ多めに加えたものといったところでしょうか。

 ご覧のとおり、コーンがトッピングされ、メンマがざくざく。キャベツとモヤシを主とした野菜はシャキ感が温存されていて、多めの豚バラ肉とともに炒められています。
 具材全体として見ても、なかなか立派と言っていいと思います。

 自家製を謳う麺は、形状こそ格別のインパクトはありませんが、しっかりした硬さと弾力を兼ね備えていておいしい。これだったら100円増しの大盛りにすればよかったなと食べながら思ったところです。

 街道を走っていてよく見かける店なのだけれど、昼を過ぎた少し遅い時間になると麺が売り切れておしまいになるようで、これまでなかなか入れないでいたのでした。
 店構えこそ古いですが、店内の設えも悪くなく、給水機の水もきりりと冷たくて、不満なし。
 いいラーメンに出会えました。
futomenya 201612

 1年3カ月ぶり2回目となる「太麺屋」。前回あまりのおいしさにいたく感動したのを覚えており、再訪できたことは素直にうれしい。

 中華そばオンリーの店で、小・普通・大と盛りが3種、あっさり・ふつう・こってりから味が選べ、太麺・細麺から麺が選べます。
 だけどまあ自分の場合、前回と同様に、普通盛り、普通味の太麺を選んでしまうことになっちゃうんだよね。

 初回時の印象を復習すると、
・立派。これほどのものを650円で食べられるのか?!というのが第一印象。
・スープは上デキで、魚介に軸足を置いたダシのコクと芳しい醤油の味と香りで秀逸。
・麺は、太くてこぶこぶの縮れがいい啜り具合。
・三枚肉の3枚は、チャーシューメンにグレードを上げずに肉をたっぷり楽しめる。
・口当たりがやや優しすぎるメンマは、量が多め。
・ということで。非の打ちどころのない、納得のいく一杯。
 ――と書いていましたが、1年以上の時空を超えて味わってみても、インプレッションは不変でした。
 加えて言えば、スープの表面の油分がスープの熱さを封じ込め、極めて「熱い」ラーメンになっていることもおおいに評価すべき点だと思ったし、添えられた海苔とネギにも一抹たりとも不満はありません。

 スグレモノ。中華そば一本でやっていこうという心意気も買おう。
 改めて書くけど、おれはこういうラーメンが好きなのだ。鶴岡のラーメン店はどこがオススメかと問われれば、この店はまちがいなく指を折ることになるだろうな。
tsubaki 201612

 R47沿い、新しくできた「道の駅しょうない」に近接して以前からやっている「ラーメンショップ椿」を初訪問。
 初めてなので何にしようかと店内のメニューを眺め、自信作と思われるネギラーメンの中850円にしてみました。
 ネギラーメンは750円。これを中にすると850円、大だと950円と、100円刻みのよう。つまり「中」は一般店の大盛りだということです。

 ああっもう。笑っちゃうぐらいにでっかいどんぶり。この齢になって大盛りなんて頼んではいけないのでした。好きだからこのぐらいは平気で食べられるのだけど、その後に胸やけがしたり、もっと後に体重やコレステロール値に影響してくるのが困りものなのです。

 スープは、たいへんにこってりで、深みのあるコクがすばらしい。豚の脂が味のポイントでしょう。
 トッピングには大量のネギチャーシュー。ごま油の風味がして食欲をそそります。自分の場合、酒のお供にネギチャーシューというのは最高レベルだと思っており、ラーメンに乗せてこうやって食べるのもたまりません。
 ほかには、海苔2枚とワカメ。

 麺は、これは自家製? 形状的にはこれといった特徴を持たないやや細、軽めのウェーヴといったものですが、ネギとともにずるずると啜り上げれば、上品とは言えないけれども食べたときの気分は否が応でも高揚します。
 これ、1.5玉? そうだとしてもけっこう多いぞ。1玉自体が多いということなのかもなあ。

 「コテコテラーメン」という背脂びっしりのものもあり、濃厚なラーメンが好きな人なら連日通ってしまいそうな店。そうでない人でも、こういう味はたまに食べたくなるのではないでしょうか。
konpiraso 201611

 鶴岡市三瀬の超有名店「琴平荘」を初訪問。
 そう、初訪問なのです。ラーメンは「ハレ」ではなくふつうの日々の、つまりは「ケ」の食べ物だと思っていて、並んでまで食べるものではないと考えているもので。
 ところが、暖簾分けの店「琴の」や「琴壱」で食べたラーメンは必ずしもしっくり来ず、同行者はこれらは「琴平荘」のラーメンとは別物だと言って譲りません。そう言われると、じゃあ「琴平荘」を食べてみようじゃないかとなるわけで、ようやくにして今回初のトツゲキと相成ったところです。

 リサーチによれば、人気店のため平日でも最低1時間は待たなければならないとのこと。今回、13時半までに三瀬方面に出向く用向きがあったので、移動、待ち、食べの時間を勘案して、その2時間半前に出発しました。
 いつもよりも空いていたようで、着席まで25分、注文して15分ほどで比較的すんなり着丼となりました。

 メンマ中華+チャーシュー、700+120円。
 中華そば700円。メンマ中華は700円で、それにチャーシュー2枚追加料金が120円、中華そばにチャーシュー3枚増量のチャーシューメンが850円、メンマ単品が100円。・・・さあ、どの組み合わせがお得?
 考えてもよくわからなくなったので、「メンマ中華+チャーシュー」の「あっさり」で。

 うまいです、このラーメン。流石だなぁと唸りながら、心の中でアプローズ。
 スープが極うま。ダシ取りのていねい感が伝わってくるような、やさしく、まるく、それでいて力強い風味です。
 麺。これも珠玉と言っていいのではないか。多加水の自家製モノをしばらく寝かせたと思われ、手もみが入った、舌ざわり、喉越し、味のいずれをとっても非の打ちどころがないシロモノです。
 待望のメンマ。細裂きとぶっといものの2種類があり、歯ざわりの違いが楽しめるし、量も多いです。チャーシューもソツがなく、全体としてかなりの完成度があります。

 麺がおいしいので、半替え玉60円を追加。あとで足すことによって麺がダレていないので、麺自体がすごくうまいのを再確認。
 実際に食べてみれば、この店の人気が高いのが素直にうなずけます。1時間ぐらいなら並んでもいいからまた来たいと思ったぐらい。
 この味に、店主は自信満々なのだろうな。だから、あちこちに暖簾分けをしたところで、自分の客は減らないという確信を持っているのではないか。実際に食べ較べをすれば、違いはすぐにわかるものなのです。

 いやはや、琴平荘、恐るべし。ゴチソウサマデシタ。
 帰りにお土産メンマ300円とチャーハン用チャーシュー250円を買って、店を後にしたところです。
nishikisoba 201611

 酒田市南千日町の「にしきそば屋」を初訪問。自家製麺を力強く謳う店構えとなっており、期待ができそう。
 この日の昼メシをここにしたのは、メニューにしょうゆ、塩、味噌の「サッポロラーメン」があるから。以前から庄内地方の店でよく見かける「サッポロラーメン」とはナニカ?!ということを解明したいものだと考えて。

 3種のスープからサッポロミソラーメン750円をチョイス。門外漢の自分にはやはり醤油や塩の札幌ラーメンなんて想像できないので。

 いやこれ、驚きです。スープの風味はしっかり「赤湯ラーメン」です。
 煮干しから滲み出たと思われる濃密な脂がスープの表面を覆っており、そのために湯気が極少。啜ってみれば、赤湯ラーメンの名店「龍上海」を彷彿とさせる味わい深さがあり、おそらくそこと同じ煮干しを使っているのではないか。
 そうは言っても味噌の使い方は別。味噌のコクを強調する龍上海とは異なり、醤油に赤味噌の割合が高い味噌を合わせてみましたといった風情の比較的さらりとしたもので、例えが適切ではないかもしれませんが、インスタントのサッポロ一番味噌ラーメンのスープの見た目に似ています。
 いずれにしても、特筆すべき上出来なスープです。

 麺は、多加水の艶やかなもの。形状的にも変哲を感じさせるものはありませんが、なかなかおいしいスグレモノです。

 で、「サッポロラーメン」なのだけど、トッピングを見ると、浅く炒めたしゃっきりモヤシの上に味付けされた豚挽肉、そしてよく見ると、細切れにしたタマネギ(?)に焦げをつけたものがパラパラと入っています。このあたりがポイントなのかもしれません。ほかにはメンマ、ネギで、チャーシューはなし。

 庄内地方で「サッポロ」を冠するラーメンはこれまでに、庄内町の「花のドライブイン」、旧藤島町の「駅前食堂」、庄内町の「成多食堂」、酒田市の「中国料理吉・亭」と食べ歩いてきましたが、今回の「にしきそば屋」を含めた5店舗に共通して言えることは、いずれもチャーシューが入らないことのほかには・・・ありませんでした。(驚)
 強いて類似点を挙げれば、このうち4店がモヤシを中心とした野菜をトッピングしていること、3店が豚挽肉を使っていること――ぐらいでしょうか。

 うーむ・・・、庄内の「サッポロラーメン」の謎は深まる一方。もっと経験値を上げる必要がありそうです。
chongetsu 201611

 店がそこにあることは十分認識しているにもかかわらず、なかなか入るチャンスがなかった「ゝ(ちょん)月」を、このたび初訪問。出張したある日、職場の同僚3人とともに寄ってみたところです。

 タンメン700円。
 期待したとおり、野菜たっぷり、麺量たっぷり。スープは、塩味ベースではあるもののある程度油分を含んでいて、けっこうコク深いものでした。

 同行者が食べていたラーメンの麺は、熟成が入って透明感を湛え、角ばった麺姿を持つおいしそうなものでしたが、少しあとに運ばれてきたわがタンメンの麺はそれとは違うノーマルなもの。この店はメニューによって麺を変えているのでしょうか。だとしたらなかなかおもしろそうではないか。

 以前、この店の味に関して、ある人からはあまりかんばしくない意見を聞いていたのですが、なかなかどうして、うまいです。やはり自分の舌で実際に味わってみないことにはわからないものです。

 この店、カツ丼が950円と突出して高いのですが、何かわけがあるのでしょうか。もしかしたら何らかのサプライズがあるのかもしれないぞと興味津々。再訪して注文してみたくなりました。
kawamura 201611

 昭和の雰囲気を色濃く残す「食堂川村」。5か月ぶり3回目の訪問で、今回は熱いラーメンを食べます。これまでうどんと、冷やしラーメンを食べていて、熱いラーメンは初となります。
 ここのラーメンメニューは15種類あり、そのうち中国系の名前を冠するものは、広東メン、四川ラーメン、中国ラーメンの3種。それらってどういうものなの?どう違うの?という疑問を晴らすことが、今回訪問の目的です。

 メニューを見ると、広東メンは「具沢山トロうま正油」、四川ラーメンは「うま辛ごま正油」、中国ラーメンは「ピリ辛みそ」との注釈が書かれていますが、それでもどうもよくわからない。(笑)

 で、たのんだのは中国ラーメン700円。
 うほほい、確かにピリ辛の味噌味。刺激のあるスープがうまいではないか。
 麺は、中太のややウェーヴで多加水感のあるもの。小口のざる網で茹でたためなのか、麺がぐにぐにと絡まっているのがやや難だけど、量はけっこうあると思う。

 トッピングは充実していて、モヤシ、ニンジン、タマネギなどを軽く炒めたものがたっぷり。それだけでも多めなのに、ほかにワカメ、かまぼこ、茹で卵なども入っています。
 メンマは武骨と思えるほどの大きいものが何本か。味が染みていて、歯応えもよくグッド。チャーシューは、大衆食堂のレベルを凌駕する柔らかさと厚さがあり、これも美味。

 スープを飲み進めていくと、底のほうに豚の挽肉様のものが多く入っていて、ナルホドこれが全体の味をよくしているのだなと感じたところです。

 ああ、おいしかった。
 でも、このピリ辛味噌ラーメンを「中国ラーメン」と呼び習わすことは、日本全体で一般化しているのでしょうか。
 うーむ、結局のところ疑問は解消されないままだ。
ajiyoshi-honten 201611

 酒田市駅東の「三日月軒駅東店」に行ったところ、店舗改装中? やってなかったので、東町の「味好本店」を初訪問してみました。
 「味好」は、本店のほかに酒田の「駅東店」と鶴岡の「淀川店」があるようで、これでこの3店は制覇できたことになります。

 五目ラーメン830円。
 五目あんが醤油ベースのラーメンにどん!とかけられた、五目ラーメンの定番のルックス。
 あんかけラーメンを食べるときの儀式として、まずはレンゲであんが溶け出していないスープを10口。豚骨と鶏ガラがベースだというのですが、コクの深い、それでいて飲み口のいいもの。こうして、スープそのものを味わい、その後は五目あんの密度を高めてあんとともに味わう、という手順なのです。
 麺は、中太サイズのストレート麺で、ラーメン専門店としては珍しくやや茹でが強めだったでしょうか。

 五目あんは、若干甘め方面に振れた本格派。中華あんのこの旨み、ステキです。
 投入された豚肉は厚みがあり、噛めばジュワッと豚肉そのものの味。長方形にカットされた筍は調理前から何らかの味付けが施されているようで、これも美味。うずらの卵やエビなども添えられて、いいパフォーマンスです。

 格別特徴があるラーメンでもないのですが、味好という店は昔からのラーメン店らしい独特の雰囲気があり、ここなら絶対においしいラーメンが食べられるという確信のようなものが湧いてきます。すぐにまた食べに来たくなるような。

 この店の看板商品のマーボメンはもちろんのこと、ここの野菜ラーメンのみそ味というのも食べてみたいな。空腹のときならば、プラス300円で食べられる半チャンセットという手もあるでしょう。
kicchin 201611

 ある夜、無休と謳っている酒田市東町のとあるラーメン店に赴くと、18時台なのにやっていない。なんなんだよ、おい。
 それではと、大町の「中国料理吉・亭」(きっちんと読む)を初訪問してみました。抽斗は多いんだもんね。

 メニュー表に「サッポロ麻婆メン」800円というのを発見して、それをオーダー。
 店のお母さんは厨房に向かって「お父さーん、サッポロ麻婆メン」とオーダーを通します。家庭的な店ですな。

 庄内地方には「サッポロラーメン」と名のつくラーメンメニューが広く膾炙しており、店によっては味噌、塩、しょうゆと3種類のサッポロラーメンを用意しているところもあるのです。
 それって何? ということについてはいまだに確たるイメージをつかんではいないのですが、察するところ共通点は、札幌味噌ラーメンがやるような、野菜炒めにスープを注ぎ込んで出汁をとるつくり方なのではないか、と思っていました。

 しかし、この店のサッポロ麻婆ラーメンには野菜など入っていず、スープも煮出したものではありません。単純に味噌スープのラーメンに麻婆豆腐をぶち込んだようなつくりになっていて、庄内の「サッポロラーメン」の謎はますます深まっていくばかりです。

 麻婆豆腐のかけ具合は控えめだけど、実にいい味を醸し出しています。ピリ辛風味のスープがおいしい。
 ここはラーメン店ではなく中華料理店。したがって、麺に対するこだわりはあまり強くないようで、細めのおそらくはどこぞの製麺所のものを、しっかりと茹でたものが供されます。柔らかすぎて、麺が絡み合ってしまっています。

 麺をあらかた食べ終えたところで、おいしい麻婆スープをすべていただくため、半ライスを追加注文。通常の一膳分以上は優にある量の、粒の小さいつやつやごはんには海苔塩がさらりとかけられ、タクアンも。
 会計時にわかったのだけど、これが120円だというのはオドロキ。200円、もしかしたら250円かなと思って食べたので。

 サーヴされるまでかなりの時間を要したのはマイナスでしたが、コーヒーまでサービスしていただき、920円で満腹感とともに高い満足感が得られました。
menya-sakata 201611

 「麺屋酒田」は庄内に3軒あり、これまで酒田港の「inみなと」と鶴岡の「inほなみ」には行きましたが、本店的な亀ヶ崎の「麺屋酒田」にはまだ行っていませんでした。かつて、みなと、ほなみよりも前にお邪魔しようとしたのですが、たまたま休業だったのでした。
 というわけで、初訪問。

 みそラーメン500円。
 これほどの充実度で500円ということに、まずは感銘を受けます。
 例によってこぶこぶの自家製極太麺。これひとつを取ってもでもスゴイと思わせるものがあります。
 スープは、濃いめの味付けの、いかにもといった味噌味。コク深いものがあり、これに途中から辛味噌をじわじわと足し込んで食べれば、着実に味が変化していくのが実感できて楽しい。

 チャーシューは、厚みがないけれども、噛んでいるうちにいい味が染みだしてきて、なかなかデキがいいと思うものだし、賽の目に刻まれた端肉も存在感が感じられて、レンゲですくってスープとともに味わえばなかなか美味。
 また、このあたりでは細めの範疇に入るモヤシも、やっとモヤシ自体の生臭さが取れましたというところの浅茹でになっていて、シャキシャキの繊維質がいい歯ざわりです。
 ほかには、刻みネギが入っていますが、残念ながらメンマは入りません。

 でもまあ、この価格でよくぞここまで仕上げたものだというのが偽らざる印象。人気も高いわけですよ。
 大盛りにしたかったけど、それは200円増し。それではコスパの優越性が薄まってしまうので、普通盛りで我慢だよな。客はコストにシビアなものなのだ。

 スープに沈んだ端肉まで食べて、完飲。食後にはきりりと冷たいみずをコップに2杯飲み、塩辛さを中和して店をあとにしたところ。
 たまたまなのか厨房には男性が不在で、女性4人が店を切り盛りしていました。こういうことも庄内としては珍しいんちゃうかな。