michinoeki-nishikawa 201704

 「道の駅にしかわ」での食事は初めて。
 「山形どまんなか道の駅丼ぶりバトル」という企画をやっており、道の駅河北の「河北肉そば風タコライス丼」、寒河江の「さくらんぼ鶏の親子丼」、大江の「山菜天丼」、朝日町の「あっぷるニュー豚焼き肉丼」とともに道の駅にしかわがエントリーしている「西川産牛丼」980円を食べる。
 実は昨晩も牛丼だったのだけど、4月27日までの限定企画であれば、これを食べるべきなのでしょう。

 肉質のいい部分を使った薄味の牛丼。
 牛丼って、基本的に肉がそれなりで味が濃く、ごはんも丼つゆに浸って箸でつまめないけれども、丼を持ってがしがしとかっ込めばそれなりに食べられる――というものだという意識がどこかにあります。
 したがって、このような高級かつ上品な牛丼は、もうすでに一般論で言う牛丼の範疇を逸脱しているのではないかと思ってしまいます。

 むしろいいなぁと思ったのは小鉢類。春の到来を告げるうるい、こごみ、あさつきの3点セットが西川町らしくていいのです。
 おみ漬けも美味、味噌汁はなめこ。

 食券を買うと自動的に厨房に注文が入り、機械音声で呼び出される仕組みですが、あの機械音声はせっかくの立派な店内の雰囲気が壊れてしまうので、やめたほうがいいと思う。
chottotei-hon 201704

 肉そばといえばココが人気ナンバーワン、谷地所岡にある「一寸亭本店」へ。
 いつも混んでいるので敬遠してきたけれども、平日のこの日はさほど並ばずに着席できました。その後行列ができていたけど、店内には空いている席が散見されます。つまりは客さばきのオペレーションがよくないということなのかもしれません。多くの店を見ていると、そういうことって何となくわかってくるものです。
 前回の入店はおそらく20年ぐらい前のことになるのではないかな。店内が多少改装されているようで、以前の印象とは異なります。

 冷たい肉そば700円。一味をババッと振りかけて、さっそくいただきます。
 他店よりも鶏脂が多く、こってりした味わいのスープだなという印象。
 鶏脂をまとった刻みネギとともに麺を啜ればうまいのなんの、たまりません。
 一方、かつてはえらく硬かった印象のある短冊形の親鳥肉はすっかり柔らかいものになっていて、やや拍子抜けした感じでした。

 スープを全部飲みたいけれども、脂の量を意識して我慢。
 また、ここに来たならカレー味のソースカツ丼も食べたいところだけれども、それはハーフでも450円するので、2つで1,150円は高いでしょ。なのでこれも我慢。
 このように我慢を求める「一寸亭本店」。このジレンマが多くの人の再訪を促す原動力になっているのかもしれません。
asunaro 201704

 4月から勤務地が変わり、山形に戻ってきました。
 戻って初めての外食は、「あすなろ食堂」に行くのが仁義というものでしょう。
 あすなろ食堂は、自分にとってはナンバーワンの定食屋。この質、この量、この速さ、この価格でこれだけのものが供される店をほかに知りません。

 この日のあすなろ定食790円は、肉とキャベツときのこ炒め、冷奴、かぼちゃサラダ――と、ボードに書かれています。そのとおりなのですが、少し解説すると――。

 メインディッシュは豚肉とキャベツ、タマネギ、長ネギにキクラゲ、しめじ、シイタケを加えた塩仕立てのやさしい味がするもので、香りづけにごま油風味のドレッシングがかけられます。炒め汁には少しとろみがついています。
 うっすらと熱がまわってしんなりとし始めたぐらいの長ネギがおいしい。

 冷奴は鰹節たっぷりに万能ネギ。卓上の醤油と七味をかけて食べれば箸休めにぴったり。

 かぼちゃサラダは、かぼちゃ、キュウリ、タマネギをマヨネーズ風味で和えたもの。あすなろ食堂にしてはめずらしく塩を効かせてはっきりした味に仕立てており、おいしかったです。

 ワカメの量がハンパでない味噌汁。これほど具を充実させている食堂はほかではほとんど見かけません。
 漬物代わりのモヤシのキムチ風もピリリとして美味でした。

 ああ、納得。今回は、肉類は豚肉だけの野菜を中心とした充実メニューでした。これなら肉なんてなくていいや。むしろそのほうがいい。
 あすなろ定食を食べて、自分は山形に戻ってきたのだなという感慨が脳裏を駆け巡ったところデス。
kenchan-tsuruoka 201704

 庄内の食べ歩きは3月末日を以って終わったかと思ったら、倅が鶴岡に勤務地を得て引っ越したため、その応援のため4月1日の土曜日、またもや庄内へ。
 その倅がケンちゃんラーメンを食べたいというので、「ケンちゃんラーメン鶴岡店」を初訪問。

 この店はかつて、現在の場所から200mほど離れたところにあった「ケンちゃんラーメン羽黒店」が店舗を新しく移して開いた店だと思う。
 羽黒店の住所は「鶴岡市羽黒町押口字升ノ内」だったけど、新店舗は「鶴岡市大宝寺字中野」なので、「鶴岡店」と名を変えたというわけなのでしょう。

 今は無き以前の「羽黒店」には、ほぼ10年前の2007年5月に訪れており、その時のインプレはこちらになります。
 旧店舗は屋根が低くてしもた屋風の印象すらあったものでしたが、いまの店はそれとはうって変わって、すっかりこぎれいなものになっていました。

 中華そばの「普通」の味ふつう、750円。
 香り、味、見た目、食べ応えなどはケンちゃん各店共通のインパクト。どの店で食べてもうまいねえ。

 この店独特だと思われる点を2点。
 麺は、ここの場合他店と比べるとさほど太さはなく、平打ちのものをしっかり手もみしてぴらぴらになっているもの。山形店のようにもぐもぐと麺を噛む必要はなく、喉越しという点ではなかなか優れた味わいです。
 また、豚肉のチャーシューがしっかりとした噛み応えのあるもの。近時流行りのトロチャーシューの対極をいくものですが、他店では味わえない存在感に好感が持てます。

 麺量は、さすがのケンちゃん。多いんだな、これが。300gぐらいはあるのだろうな。ということはつまり、「普通」でも一般店の大盛りぐらいはあるということだ。
 では、この店の「大盛り」とはどのぐらいの麺量なのだろう。試してみたい気もするが、自分はもう食べ切れないのだろうな。
narumi 201703

 旧櫛引町の「中華料理なるみ」。2015年4月以来、約2年ぶりの再訪となります。
 前回は五目焼きそばを食べたので、今回はラーメン類だな。

 地元民からの信頼が厚く、加えて大衆食堂としての実力もあり、評判の店と認識しています。
 18時頃に訪問した今回も、団体の懇親会や家族連れの会食などで大賑わい。座敷、テーブルはほぼ満席でしたが、カウンターが空いていたので、そこに陣取って、中華料理ずらりのメニューを眺めます。

 メニューのラーメン類は、ラーメン(味噌・しょうゆ・塩)・・・という形の表記になっており、モヤシラーメンもネギラーメンもマーボーラーメンも、みんなみそ、しょうゆ、塩が同料金になっています。
 その中から今回は、野菜ラーメン(味噌)750円をお願いしました。

 中華料理店ということで、麺はおそらくどこかの製麺所から取り寄せたものを使っているようで、これ自体には格別の印象はありません。
 しかし、野菜についてはなかなかスバラシイ。強火で浅めにガッと炒めた野菜がとてもおいしいです。投入されている種類も豊富で、気づいたものを書けば、モヤシ、キャベツ、タマネギ、ニンジン、ニラ、タケノコ、キクラゲ、マッシュルーム、そして豚バラ肉。
 タケノコやニンジンはモヤシの形状に合わせて細くカットされており、そのあたりにも中華料理本来の細やかな気配りが感じられます。

 味噌味のスープはサッポロ風。ラードで味が調えられていますが、口当たりはまろやかでくどさがなく、やさしい感じがしました。

 アパートを引き払い、庄内での勤務をすべて終えた2017年3月31日の夜。車に荷物を積んで自宅に戻る途中に寄った、庄内での食べ歩きの平成28年度最後の店となりました。
fukusen 201703

 昨年の年度末に職場でここから寿司の出前を取ってたべた記憶があり、その以前にもかつ丼を賞味しているので、これが3回目。
 今回も、平成28年度末の3月31日に職場の親睦会で注文したものです。

 ちらし寿司と弁当の2種から選べるようにしたというので、今回は弁当のほうをチョイスしたところ。
 今回は1つ2,000円でと注文したのだそう。
 この地に限らず田舎の仕出し料理にありがちなのは、金額をアップすると質が上がるのではなく量が増える方向に進むこと。それは必ずしも提供する店のほうだけに問題があるのではなく、注文するほうも少なからず期待をしていることなのではないか。
 量の充実は当方も望むところなので、まったく支障はないのですが。

 届いた弁当は、長辺が30cmを超えるデカい容器で、しかも持つと重い。期待と不安とで(笑)ふたを取ってみると・・・やっぱり目論んだとおりだあ! いっぱい入ってるゾ。
 天ぷらは、大きな海老を筆頭に、春の到来を告げるこごみ、しめじ、キスで、いずれもネタが大きい。
 刺身は3点で、それぞれ2切れずつぎゅっと。ツマには大葉、大根のほかにワカメも配され充実です。
 しょっぱめの味付けの豚焼き肉も分厚く大きいのが3切れ。ふだんならこの焼き肉だけでごはん1膳は軽くいけそうな感じです。
 それにうるいのおひたしマヨネーズ添え、ラーメン用を援用したと思われるメンマ、この地方らしい胡桃豆腐のあんかけと、しば漬。
 海老の頭がたっぷり入った海老汁が添えられるのも、海の近くならではの贅沢でしょうか。
 おかずも多彩で楽しいけれど、ご飯の炊き具合がふっくらとしていて秀逸だったことはぜひ付記しておきましょう。

 ああ、満腹。うまかった。
 新年度からは内陸地方に勤務地が変わるので、庄内の食べ歩きもそろそろ終わり。いろいろあったけれど、庄内での単身赴任生活は総じて言えば楽しかった。これで終わってしまうのかと思うと寂しさも募ります。
 箸袋には庄内弁で「いつもありがとの」との記載が。いえいえ、こちらこそ、ありがどの、庄内。
 まさに食の宝庫、食の都だった庄内。それを締めるのにふさわしい質と量の食事になったと思います。